オーストラリア国防相、石油がイラク侵攻の根本的な要素であると明言
2007年07月08日付 al-Quds al-Arabi 紙

■ ついにやつらが認めた…やはり石油だと

2007年07月08日付クドゥス・アラビー紙(イギリス)HP1面

【アブドゥルバーリー・アトゥワーン編集長】

17年前我々が、アメリカが50万人以上の兵士をアラビア半島に派遣したのはクウェイトの解放を目的としたものではなく、クウェイトに埋蔵が確認されている原油や油井の支配を狙った行動であると強調した際、イラクの独裁体制とそれがクウェイトという弱小アラブ国家を占領したことを支持するものだとの批判を受けた。また4年前我々がアメリカのイラク侵攻に反対し、それが中東地域におよぼす危険を警告した際にも同様の批判にさらされ、イラクにおける人権侵害やジェノサイドを擁護しているとさえ言われたものだ。

我々は怒りをこらえた。真実の番人を惑わせ、イラクの体制を悪魔化することでアメリカによる侵攻と占領を容易にするために動員された20億ドルを超えるアメリカの金や複数のテレビ局、巨大メディアに後押しされた荒波を被りながらも、我々の経験や知識や調査によって裏付けられた確信を捨てることはなかった。

そしてついに昨日、オーストラリアのブレンダン・ネルソン国防相が、原油の確保こそイラク侵攻およびオーストラリア軍のイラク駐留の根本的な要素であるとはじめて認めた。さらにネルソン国防相は、オーストラリア政府は中東における油田の安全を守ることを最優先事項としていると述べ、石油の供給をいかに維持するかがオーストラリアの戦略策定にも影響を与えたと語ったのだ。

アメリカのジョージ・W・ブッシュ大統領と彼の盟友であるイギリスのトニー・ブレア前首相、またオーストラリアのジョン・ハワード首相は、イラク侵攻は原油を目的としたものではなく、イラクの大量破壊兵器を廃棄し、中東地域に自由と人権を普及させるためのものであると日夜強調し続けてきた。

世界的な石油調査によると今後20年のうちに世界的なエネルギー源のほとんどが枯渇し、世界の原油埋蔵量の3分の1を保有する湾岸地域が唯一のエネルギー源として残り続けるという。それゆえ中東の石油を手中に収めた者が世界の治安や世界経済、さらには世界そのものを支配することができるのである。

2020年には石油の消費量は現在の1日当たり7500万バレルから、1日当たり1億2000万バレルにまで上昇すると見られている。この事は、需要が供給の2倍になり戦争に発展しかねない世界的な危機が起こることを意味している。アメリカは世界のエネルギー供給の19%を消費しているが、今後10年のうちにアメリカのエネルギー消費は世界の55%以上を占めるであろうと予想されている。

(後略)

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( 翻訳者:垣平浩明 )
( 記事ID:11372 )