11000人の従業員のためにトルコ航空と交渉を行ったトルコ民間航空労働組合は、7月20日にストライキ決議を掲げる準備をしている。労働組合はストライキが延期されれば業務を遅延させるだろう。観光業者はというと「ストライキは我々を打ちのめし、業務の遅延は困難を招く」と述べた
トルコ航空(THY)経営陣とトルコ航空株式会社とトルコ航空技術株式会社で働く11300人の従業員のために3月16日から最近まで続いている労働協約の団体交渉が終わりに近づいた。
2つの会社から組織されるトルコ民間航空労働組合と経営側が合意に至らない一方、観光業者はこの進展を不安そうに見つめている。経営陣に近い筋は、労働協約で達した点で会社がより一層妥協を行う可能性はないと語る一方、労働組合が固執する場合、ストライキ(の是非を)投票にはかることを要望すると述べた。
トルコ航空はもはや公営の会社ではないことを強調する経営陣筋によると、昔のように従業員に高い昇給を与え、その後政府に資金を求めるのは不可能である。経営陣によると、従業員はストライキを望んでいないし、このため予定されるストライキ投票で「ストライキ反対」という決定が下されることは確実とのこと。
■問題は社会的権利
従業員のためにトルコ航空経営陣と労働協約の団体交渉を行った航空労働組合の組織事務局長カヤ・サユンは次のように述べた。
「仲介者が書いたレポートが昨日(11日)私たちの元へ届いた。このレポートを受け取ってから6日以内にストライキ決議を掲げ、60日以内にストライキを実行する必要がある。」
この間夕刻ごろ労働組合がおこなった発表で、合意に至らない場合、7月20日金曜日にストライキ決議が掲げられることを明らかにした。カラ・サユン事務局長は3月から最近まで続いた交渉でトルコ航空経営陣と合意が得られなかったと述べ、次のように続けた。
「交渉は賃金に至らずに社会的権利の議題で滞っている。例えば私たちは飛行、業務、休息の期間が労働協約条項に記載されることを求めている。14時間飛行した人には48時間の休息が必要だが、しばしば雇用者はこの期間を一方的に侵害可能である。このことは飛行を危険にさらすことになる。
しかし経営側はこのことに合意しようとしない。加えて、何年も働いて正規採用を待っている従業員がいる。この問題が解決されることを求めている。一方でもちろん賃金の面の問題もある。旅客サービスで働く、大卒で2言語話せる人物がいる。彼らは650新トルコリラ(約62000円)の給料をもらっている。この給料を1400-1500新トルコリラ(約13400-14300円)のレベルに上げることを求めているのだ。」
(後略)
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( 翻訳者:三村麻衣 )
( 記事ID:11376 )