イスマイルアー教団獲得しようと、公正発展党と至福党が対立
2007年07月14日付 Milliyet 紙
「マフムト・ホジャ」として知られている「イスマイルアー教団」のシャイフであるマフムト・ウスタオスマンオールは、アフスカル・ハイダル・エフェンディとザヒド・コトクの弟子である。マフムト・ホジャは、彼の師であるザヒド・コトク(マドラサの修了証書を彼から授けられた)の葬儀の祈祷をも取り仕切った。その後、今やタリーカの様相を呈する教団を立ち上げ始めたマフムト・ホジャは、ファーティフに『イスラム地区』のようなものを作り上げていった。
急進的教団として知られるイスマイルアー教団の弟子らは、ローブとターバンを身に着けて遊歩している。教団の本部はファーティフのチャルシャンバ区にあり、最近、イスマイルアー・ジャーミィで起きた殺人事件と、「ローブを着たアフメト・ホジャ」の行動で話題となった。マフムト・ホジャは、男性はシャルヴァルとターバン、ローブ、女性はスカーフの着用を条件としていることが明らかにされている。
夢で公正発展党(AKP)が現れたので…
マフムト・ホジャの夢占い師(これから起こることの吉凶を夢から判断するため、沐浴し、祈祷しながら眠る者)として知られるヴェリ・ホジャの「今回の選挙で公正発展党(AKP)が支持されるだろう」という言葉が、弟子たちの間に急速に広まっている。何年もネジュメッティン・エルバカンの党を支持してきた教団がAKPになびいた理由は、大統領選挙過程で起こった事柄に関係している。
しかし夢占いから出た結果は、至福党(SP)に大きな反響を引き起こした。至福党員の間では、エルバカンが、自らの不快感をマフムト・ホジャに伝えたと囁かれている。加えて、AKP党員の「あなた方が私達に投票することをマフムト・ホジャは望んでいる」というプロパガンダに対して、SP党員らは「エルバカン先生が話された、マフムト・ホジャはAKPから離れた」と対抗するプロパガンダを流している。
イスマイルアー教団の教団員の多くは今日、至福党の青年部に所属するか、もしくは地区代表者となっている。スカーフとターバンを身につけた教団に属する政党員が、教団からの指示に対してどのような態度をとるのか、関心が向けられている。
マフムト・ウスタオスマンオールが、家から出られないほどの重病であることは知られている。教団員らは、礼拝の時間だけ床から身を起こすウスタオスマンオールからの最後の指示を待っている。ナクシュバンディー教団のこの重要な一派が、特に大都市において『潜在的な票田』となる可能性が小さくないことが示唆されている。
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( 翻訳者:林奈緒子 )
( 記事ID:11394 )