■ イラクからの撤退を急ぐよう共和党内部からブッシュ大統領に圧力
2007年07月07日付アル=ナハール紙(レバノン)HP1面
【ワシントン:ヒシャーム・ムルヒム】
アメリカ政府および議会の共和党員らは、イラク駐留米軍のデイヴィッド・ペトレイアス司令官が9月初めに提出する、部隊増強後の軍事情勢に関する第1回目の報告書を、募る不安を抱えながら待ち受けている。党内に動揺が広がり、イラク戦争に対するブッシュ大統領の政策への反抗まで起きるなか、大統領選挙のための第1回党内選挙の開始を数ヶ月後にひかえ、今回の報告書は戦争の将来だけでなく、指導力と信頼性の危機に直面している共和党の将来にとっても重要な節目となるだろう。
ブッシュ大統領と共和党にとって先行きは非常に暗い。アフガニスタンの山岳地帯ではターリバーン勢力が復活し、カブールのハミード・カルザイ大統領の体制を脅かしている。バグダードの市街地では今なおアメリカによる占領という現実に反抗する動きが続いている。また米国内では大統領支持率が29%に低下したばかりか、共和党員の40%がイラクでの戦争に反対しており、共和党内の足元の支持基盤すら狭まりつつある状況だ。
(後略)
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( 翻訳者:桑山沙央里 )
( 記事ID:11405 )