エジプト外相、アメリカからの援助に条件を課されることを内政干渉だとして全面拒否
2007年07月11日付 Al-Ahram 紙

■ 2000億ドルの援助と引き換えにしてもエジプトは国内問題への干渉を受け入れず
■ アブルゲイト外相:「チェイニー副大統領とライス国務長官はエジプトの立場を理解」「米議員たちも援助制限の可能性はないとしている」
■ 「ガザで起きたことはハマースによる軍事クーデター、エジプトはパレスチナの合法政権を支持する」

2007年07月11日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面

【ワシントン:アーシム・アブドゥルハーリク】

 エジプトはアメリカから得ている援助について、いかなる方面からものであれ条件を課されたり、エジプトの国内外の政策や国の特殊事情に関係する要求や条件と結びつけられたりすることを全面的に拒否すると米政権側に伝えた。

アフマド・アブルゲイト外相は一昨日にワシントンで行われた協議の席で、ディック・チェイニー副大統領とコンドリーザ・ライス国務長官のそれぞれにこの基本的なエジプトの立場を伝え、二人ともそれに対し完全な理解を示したと述べた。

 ワシントンのエジプト記者団への声明の中でアブルゲイト外相は、「アメリカ政府や上院議員たちとの協議では二国間関係を取り上げ、対エジプト軍事援助の一部を保留しようとするアメリカ下院の法案に関するわが国の見解について確認した」と発表した。

外相によれば米下院が承認した法案はエジプトに次の三つの条件の履行を求めている。一つ目は武器密輸に使われているとされるラファハとガザ間のトンネル閉鎖、二つ目は人権意識を高めるためのエジプト警察の再教育、そして三つ目の条件は、法務省の予算と司法予算を切り離すことである。

 アブルゲイト外相は、「エジプトははっきりとこれらの条件を拒否した。私が伝えたエジプト政府からアメリカ政府へのメッセージは、エジプト・アメリカ関係に条件を課してはならず、両国関係の強化を継続することが必要であること、またこれらはエジプト固有の国内事情であり、2億ドルどころか2000億ドル全てを代償にしようとも、いかなる方面からの指示の押し付けも認めないということだ」と述べた。
(後略)

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( 翻訳者:青山沙枝 )
( 記事ID:11414 )