「アシュラフ・マルワーン氏は自殺」との捜査結果に在英エジプト人が反発
2007年07月13日付 Al-Ahram 紙

■ 英国警察、アシュラフ・マルワーン死亡事件を再捜査へ

2007年07月13日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面

【ロンドン:アブドゥッラフマーン・アル=サイイド】

 ロンドン警視庁は殺人・重大犯罪課にアシュラフ・マルワーン氏死亡事件の再捜査を任じた。本紙特派員が得た情報では、初動捜査の結果は自殺との見方に傾いているという。

 本紙特派員は警察の大物捜査官が在英エジプト人協会会長に対し、先月27日の昼過ぎにアシュラフ・マルワーン氏が自宅マンションのベランダから飛び降りるところを多くの証人が個別に目撃したことが初動捜査の段階で判明し、その結果に基づき捜査官たちは自殺の線が強いと見ていると報告したとの情報を得た。

 捜査結果にエジプト人協会は驚きを禁じえなかった。ムスタファー・ラガブ会長が本紙特派員に明らかにしたところによれば、会長はロンドン警視庁のターリク・ガフール長官補佐に書簡を送り、捜査結果を明らかにし、マルワーン氏死亡にまつわる不明点への疑問に答えるべく在英エジプト人との緊急会合を開催するよう求めたという。またラガブ会長は現在進行中の捜査結果を協会に知らせるという書面での確約を受け取っている。

 またエジプト人協会からロンドン警視庁副長官に宛てた書簡では、事件の状況、発生場所、マルワーン氏の人間性からして、在英エジプト人は初動捜査の結論に満足していないと指摘されていた。

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( 翻訳者:勝畑冬実 )
( 記事ID:11416 )