アメリカ、イラクの軍と警察の一部に宗派主義が浸透していると認める
2007年07月15日付 Al-Ahram 紙
■今月イラクで殺されたエジプト人の8遺体を発見
■アメリカ、イラク軍とイラク警察の一部に宗派主義があると認める
2007年07月15日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面
【バグダード:ムハンマド・ムハンマド・アル=アンワル、諸通信社】
観測筋は武装民兵に殺害された身元不明者を含むエジプト人8人の遺体が今月になって発見されたことを確認した。
情報筋によると、遺体はバグダードの検死局に安置されており、そのうち三体の身元が判明している。二体はカーズィミーヤ地区の職場を狙った攻撃で焼死した大工のものであり、三体目はイブラヒーム・イブラヒーム・アフマドと呼ばれる人物のもので、二日前にバイヤーウ地区で死亡した。残りの身元は未だ判明していない。
同じ頃イラク内務省は、一昨日にアメリカ・イラク合同部隊とイラク警察の警察官たちとの間で発生し、警察官6名と武装勢力7名を死亡させた衝突事件の調査を開始した。
アメリカ軍統合参謀本部議長のピーター・ペース大将は、イラク警察とイラク軍のいくつかの部門は「侵食されている」と明言した。同じくアメリカのロバート・ゲイツ国防長官は、イラク警察はいまだ挑戦の途上にあり、一部の部隊、特に高級将校の何人かは宗派主義的であると明言した。
そんな中、アメリカ上院の著名な共和党議員2名がブッシュ政権に対し、宗派対立が近く終わる見込みがなく、それを押さえ込むことは困難であるという認識に立ち、米軍の任務を制約する新たな戦略を、10月半ばまでに作成するよう求める法案を提出した。
他方、イラク人政治家のアフマド・チャラビー氏は昨日、バグダード南方で部族長10名との会合を終えた直後に暗殺されかかったが、生還した。
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( 翻訳者:平寛多朗 )
( 記事ID:11422 )