イラン・バハレーン外相会談 外交的危機を回避
2007年07月15日付 Al-Nahar 紙

■ イランとバハレーン、外交的緊張をほぐすため外相会談

2007年07月15日付アル=ナハール紙(レバノン)HP1面

【AFP、ロイター、AP】

 イランの「カイハーン」紙上において、バハレーンはイランの県でありイランに返還されなければならないとの社説が掲載された問題により外交的な緊張が懸念されていたが、昨日イラン政府とバハレーン政府は緊張の糸をほぐすため動き出した。

 バハレーンを訪問中のイランのマヌーチェフル・モッタキー外相はバハレーンのハーリド・ビン・アハマド・アール・ハリーファ外相との共同記者会見において、「両国は国土の一体性と主権を互いに尊重しあっており、『カイハーン』紙や一部の人々が広めた情報はこの明確な政策に影響を及ぼすことはない」と述べた。

 一方バハレーン外相も「同胞であるモッタキー外相の訪問は、両国の良好な関係を破壊しようと一部の勢力が煽動する内部対立を収拾するための協議の一環として行われたもので、我々の協議は真剣なものであり責任ある同胞の精神にあふれたものであった」と明かした。

 また同外相は「事態を鎮静化するとのイラン政府の公式の約束をモッタキー外相から得ることができ、我々を脅かしていた不安は消え、両国間の関係の深さを確認することとなった。モッタキー外相の訪問は、我々には以前から分かっていたイラン政府の本当の立場を表明するために行われたものである」と明かした。

 ハーリド外相はモッタキー外相が伝えたメッセージの内容を公表せず、「両国間の良好な関係を貶める行為に対して両国は協力して立ち向かっていくとの合意に達した」と述べるにとどめたが、「両国は聖ラマダーン月の後、マナーマにて二国間の共同委員会の会合を開催するということでも合意に達した」と明かした。

(後略)

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( 翻訳者:垣平浩明 )
( 記事ID:11450 )