エジプト赤新月社、イスラエル・エジプト国境に足止めされたパレスチナ人を援助
2007年07月16日付 Al-Ahram 紙
■ 赤新月社がイスラエル・エジプト国境に足止めされたパレスチナ人を援助
■ ブッシュ大統領、パレスチナ・イスラエル二国樹立計画の履行をあらためて強調
2007年07月16日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面
エジプト赤新月社は、アリーシュ空港に足止めされている108人のパレスチナ人に対し、暖かい食事の提供を含む食糧援助を行った。
エジプト赤新月社は総裁を務めるスザンヌ・ムバーラク大統領夫人からの指示に基づき、ラファハ通行所閉鎖の影響で同空港での足止めを余儀なくされている全員へ、1日2食の食事の提供を行うことを決定した。
一方でハーティム・アル=ガバリー保健・人口相は、シナイ半島北部における公立病院や医療センターを、ラファハ通行所に釘付けにされた全てのパレスチナ人の治療のために開放するよう指導した。北シナイ県のアフマド・アブドゥルハミード知事は本紙のアリーシュ特派員であるアフマド・サリーム記者に対し、「全病院でパレスチナ同胞に必要な医療・社会ケアを提供する用意がある」と述べた。
これまでにも赤新月社はエジプト側ラファハでの滞在を余儀なくされたパレスチナ人に毛布を配布し、また公立アリーシュ病院と調整して、入院中のパレスチナ人29人に対する薬品提供や医療援助を行っている。
【ワシントン:フダー・タウフィーク】
他方、アメリカのジョージ・ブッシュ大統領は、パレスチナ・イスラエル紛争の解決には安全と平和の中で共存しあうパレスチナとイスラエルの2国家の樹立が求められるという考えを堅持していくことを確認した。
またガザからのアシュラフ・アブルホウル記者の報告では、大半がファタハの構成員から成る189人の手配者の追跡を停止するという、パレスチナとイスラエルの間の合意をハマースとジハードの両運動は拒絶した。
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( 翻訳者:佐藤卓巳 )
( 記事ID:11456 )