エルドアン首相、野党へ和解の手を差し伸べる
2007年07月24日付 Yeni Safak 紙

レジェプ・タイイプ・エルドアン首相は、選挙後の決まり事である新たなる組閣をスムーズに行うため、第59代内閣を総辞職することをアフメト・ネジュデト・セゼル大統領へ伝えた。エルドアンは、セゼル大統領と会談を行う前に閣僚であるアブドゥッラー・ギュル外相、ジェミル・チチェキ元法相、ベシル・アタライ国務大臣、ヴェジディ・ギョヌル国家防衛相と会談を行い、辞職に関しての見解を話し合った。決まり事である辞職の必要性について同意を得ると、大統領官邸から約束を取り付け、会見を実現させた。セゼル大統領も、新たな内閣が成立するまでは職務を果たしてくれるよう、そして今日まで行ってきた職務にたいし感謝の意を伝えた。

■野党指導者に電話をした
選挙で第一党となり、単独政権を成立させようとしているエルドアンは、野党の指導者に電話をした。エルドアンは、新たに構成される大国民議会で和解に向けて努力するというメッセージを送った。大統領選挙が、混乱することなく、新しい大国民議会で行われると信じていると述べたエルドアンは、野党へ「われわれは新たな1ページを開いた」というメッセージを送った。バイカル共和人民党党首へは、「これから時代を切り開いて行く上であなたとお話したい」と述べたエルドアンは、バイカルから「うれしく思います」という返事を受けた。民主党は最低獲得数を確保できなかったが、その代表を辞任したメフメト・アアルにも電話をしたと語ったエルドアン首相は、民主主義行動者党党首デヴレト・バフチェリにも電話をしたが、まだ話す機会を持てないと述べた。大統領官邸にいるとき、バフチェリのほうから電話をしてくる可能性があることを示唆したエルドアンは、バフチェリとも会う予定だと述べた。

■選挙の場で明らかにした
エルドアンは、共和人民党党首バイカルが選挙の際に、「選挙で負けるのならばロードス島まで歩く」と発言したことを新聞記者が再び持ち出すと、「私はすでにその件には関係ない、その件については選挙で明らかにした。新たな1ページを開いたのだ」と述べた。エルドアン首相は、「休暇は取るのでしょうか?」という質問に対し、「2、3日休むつもりです」と答えた。

■大統領を選ぶ
エルドアン首相は、大統領選挙の件で「アブドゥッラー・ギュルはまだ候補者なのでしょうか?」との問いに次のように答えた。「この件に関してはすでにみなさんに発表を行った。私の考えは明らかだ。現在のところ選挙結果は出ているのです。任命書を手に、わが党選出の議員が国会にやってきたのち、その時にいろいろ話し合ってから決定するでしょう。しかし現在我々がまずなすべきことは、国会議長府のメンバーをあらたに指名することである。その後大統領選に関し、我々の方針をわれわれの間で議論しながら決めていくつもりである。間違いなく、アブドゥッラー・ギュル氏のこの点におけるに意思や考えは、私にとって大変重要な意味を持っている。これらをわれわれの間で検討し、議論を行い、トルコにいかなる緊張をももたらすことなく、話し合いの中で新たに構成される議会と共にこの問題を解決すると確信していますし、そう考えている」

エルドアン首相は、「議長職に関しても和解を求めるのでしょうか?」との問いに、「これら全ては、後で話しましょう」と答えた。

エルドアン首相が辞職を提出した第59代内閣は、最後の閣議を今日行う。エルドアン首相の首相府で行われる第169回閣議はお別れの閣議として行われる予定である。自身の要望により、議員ではない副首相アブデュラティフ・シェネルは、ギリシャのギュミュルジネ市への一日がかりの訪問により会議へは参加しない。

Tweet
シェア


現地の新聞はこちら

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:小野寺香織 )
( 記事ID:11467 )