選挙を前に牽制しあう党首たち
2007年07月24日付 Milliyet 紙

エルドアン首相は、セゼル大統領の故郷であるアフィヨン・カラヒサルで演説し、セゼル大統領へのブーイングを制止した。エルドアン首相は「我々の大統領に対するこのようなブーイングを、私は正しいとは思わない。皆さんは、そのブーイングを、ご自身の心の中に留めてください。私に賛成していただければ、あなた方に心から感謝します。」と述べた。8千人が参加した政治集会において民族主義者行動党党首バフチェリにも言及したエルドアン首相は、また、「民衆に向けて絞首刑用の縄を投げれば、人々は彼を、薄汚い下着とともにその縄に吊るすだろう。」と語った。

エスキシェヒルでの政治集会でも、民族主義者行動党に対して声を荒げたエルドアンは、ブルサでポスターを張ろうとした労働者達が殴られた事件に言及し、以下のように述べた。
「昨夜、民族主義者行動党のブルサ選挙区候補は、傍らのボディガードとともに、ポスターを張ろうとした者達を殴り、(その結果)ある者は集中治療室、またある者は病室で横たわっている。いったい彼らがテロに反対しているとは言えたものだろうか。」

ギュル外相「共和人民党は政権獲得を別の勢力に頼っている」

アブドゥッラー・ギュル外相は発展公正党のアンカラ県カザン郡での政治集会において共和人民党と民族主義者行動党を批判した。共和人民党に対しては、「このような民衆政党が世界中のどこにあるものか。」と述べ、以下のように続けた。「彼らは、票によって政権を取れないということを知っているので、常に異なる勢力に頼って政権を獲得しようと試みてきた、そしてすべては彼らの思うようになったのだ。」

バイカルからは農業労働者への批判が飛び出した

共和人民党党首デニズ・バイカルは5千人が参加したアドゥヤマンの政治集会で、レジェプ・タイイプ・エルドアン首相へ批判の矛先を向けた。(先日の)参謀本部発表に対しては、それが株式市場の下落をもたらし、人々に深い危惧をいだかせたとのべ、さらに、「トルコの株式市場の資本の85%を3500人が所有している。加えて、彼らの1500人は外国人だ。もしも首相が株式市場へ口を挟む代わりに、アドゥヤマンの農民たちが、(土地を売り)小作となってしまっていることに言及していれば…。そしてそれへの対策を彼が見つけていたなら…。」と発言した。また、政府が選挙まであと15日というところでペトキム社の株を公売した件に触れたバイカルは、「売り手は明らかだが、それによって利益を得た買い手が誰かはわからない。あなたがたは、国庫からトルコの財産を盗もうとしているのか?我々が政権の座につけばこのすべり込みの売買を阻止します。」とも述べた。

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( 翻訳者:原田星来 )
( 記事ID:11471 )