共和人民党(CHP)の中央執行委員会(訳者註:党協議会により選出される党の決定機関)の委員19名が辞任した。党首デニズ・バイカルは彼らの職務の継続を望んだ。8月2日に開催される党協議会(訳者註:党大会により選出される。党の政策立案等を行う機関)の後、書記長オンデル・サブが辞職するかもしれないことが明らかになった。
CHPの中央執行委員会の委員19名は、党首デニズ・バイカルに辞表を提出した。その前日、総選挙の結果を理由とする辞任は考えていないことを表明したバイカルは党幹部達が「この段階で職務を続けることを」望んだ。舞台裏では、8月2日に開催される予定の党協議会において、中央執行委員会の構成員が変更され、この流れで党書記長オンデル・サブが解任される可能性が出された。
■エルデムの説明
デニズ・バイカルを座長として昨日昼に行われた中央執行委員会の会合は続けられる一方、副党首エシュレフ・エルデムは夜8時半に記者会見を行った。総選挙の結果が議題となったことを明らかにしたエルデムは、「中央執行委員会の全メンバーは、党指導部が刷新されることの必要性を感じているため、委員会の辞任を決定した。委員全員の辞意を党首に表明した。党首は感謝を表明しつつも、この段階では各自が任務を続けることが最適であると発言した」と述べた。エシュレフ・エルデムは要約すると以下を説明した。
・2つの委員会:総選挙の結果がきちんと評価されるため、専門家のチームは2つの活動を行う予定である。第1に、いかなる社会及び経済的要因が総選挙の結果に影響したのかを確定すること。第2に、明らかとなった選挙結果に対し、党が再建されること、内部において組織的、政治プロパガンダの技術、党内部の教育テーマが調査され、評価されること。
・地方選挙の準備:第3の決定は地方選挙に向けた活動や準備が急がされること。
・党協議会の招集:党協議会は、党の他の組織も総選挙の結果を評価することの必要性を認識しているため、8月2日に開かれる予定である。
・選挙区の調査:様々な選挙区において、選挙結果をその地区で分析したレポートが準備され、党本部に提出する委員会が組織される予定である。
党の舞台裏では80人から構成される党協議会において、エルデムの影響力がサブのを上回っていることが明らかである。このため、サブがその地位に留まるかどうかはバイカルの態度次第であることが言われている。国会議員に再選されなかった中央執行委員会のメンバー、マフムート・ユルドゥズ、シナン・イェルリカヤ、シェリフ・エルトゥールル、メスート・デールも代えられるであろうと言われている。
■反対者は仲間でない
シシュリの地区長ムスタファ・サルギュルの指導による反対集会をも評価したエルデムは、彼らのうちメフメト・モールタイ、オヌル・クムバラジュバシュ、ジェラル・ドアンとサルギュルはCHPの仲間ですらないと発言したことが注意を引いた。エルデムは以下述べた:
「彼らに、このようなことを言ういかなる権利があるのか私には分からない。何故なら、彼らのイデオロギー的立場は非常に不透明だ。彼らの一部は数年前に、メスート・ユルマズと共に中道右派政党を設立する為に活動した。彼らは党大会では成功できないであろうことも述べていた、それなら、あなた方は何に従事していたのか、それなら、あなた達は直接CHPを蹂躙することで忙しかった。もうこれ以上私は言いたくない。不愉快である。」
■次の目標は地方選挙
昨日昼に会合を開いたCHPの中央執行委員会において、総選挙の結果が詳細に評価され、評価したことを述べた副党首エルシェフ・エルデムは、地方選挙に向けた準備が今から始められるであろうというメッセージを発した。
■アブドゥッラー・ギュルを大統領候補として認めない
エルデムは、外相アブドゥッラー・ギュルの発言が想起されることに関し、「中央執行委員会では議論しなかった。ギュルは明確なことは述べない、ただ解釈に関することを述べた。大統領の候補者であることは変わっていないとは明白に述べていない。仮定の上で論じることは適切ではない。我々の態度は首尾一貫している。ギュルが大統領候補であることは我々には認めることができない」と発言した。
■公正発展党と民主市民党を非難
委員会では東部及び南東部アナトリアでは何故票が伸びなかったのかに関しても議論された。中央執行委員会の委員達は、CHPのテロに関する言説がゆがめられ、「クルド人達に敵対的な」印象が生み出されたことに心を痛めた。CHPは、この状況がAKP及びDTPが根源であることを主張する一方、党首バイカルは「我が国の同胞のクルド人達に対して、我々は何の問題も持っていない。テロを防げなかった場合、地域も、トルコも損失をこうむる。我々が言いたいのはこのことであった」と述べたことが知らされた。
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( 翻訳者:関口 陽子 )
( 記事ID:11487 )