米大統領の和平会議提案、イスラエルとサウジの国交正常化企図か
2007年07月18日付 al-Quds al-Arabi 紙

■ 秋の会談、イスラエルとサウジアラビアの国交正常化を目指す
■ ハーリド・マシュアル政治局長、ブッシュ大統領とオルメルト首相に賭けることの危険性についてアッバース大統領に警告 
■ イスラエル、最終的地位の問題に関する協議を求めるブッシュ大統領の呼びかけを拒否

2007年07月18日付クドゥス・アラビー紙(イギリス)HP1面

【ロンドン:本紙】

 外交筋は昨日、「アメリカのジョージ・ブッシュ大統領は、イスラエルと近隣諸国の参加する和平会議を今秋に開催することを呼びかけ、参加国としてサウジアラビアの名を挙げたが、これはブッシュ大統領の目標の一つがイスラエルと外交関係を樹立していないアラブ諸国との国交を正常化する努力の推進であることを示すものである」との見方を示した。

 イスラエル政府はリヤドでアラブ首脳会議が開催されて以来、アラブ諸国和平提案について議論するために、サウジアラビア政府高官との会談を開催すべく再三にわたって呼びかけを行ってきた。アラブ諸国和平提案は、アブドゥッラー・ビン・アブドゥルアズィーズ国王が王太子の時代に提唱し、2002年のベイルートでのアラブ首脳会議で採択されたものである。

 同外交筋によれば、サウジアラビアは会議への出席拒否を発表していない。一方でイスラエルのメディアによればサウジアラビア政府は会議に参加する予定とのことで、それが実現すればイスラエルとサウジアラビアの政府高官の初めての直接的な会見になるかも知れない。

 しかしサウジアラビアのアブドゥッラー国王は、昨日アメリカ大統領との電話会談の中で、アラブ諸国はイスラエルが1967年に占領した土地から撤退することと引き換えに和平を呼びかける包括的な構想を提案したのだということを強調した。

(後略)

Tweet
シェア


現地の新聞はこちら

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:青山沙枝 )
( 記事ID:11493 )