公正発展党、胸をなでおろす -367議席問題、解決へ
2007年07月27日付 Milliyet 紙
大統領選挙における本会議での定足数は367であるとの憲法裁判所の決定がでたことで、公正発展党(AKP)は今回367議席に達しなかったため、トルコ大国民議会(TBMM)で他党からの協力を模索していたが、民族主義者行動党(MHP)の党首デヴレト・バフチェリが本紙に対し「本会議に参加するつもりである」と発言したことで、胸をなでおろした。
大統領選挙に突入するためには、公正発展党はさらに26議席獲得せねばならなかったが、大部分が民主市民党系の議員からなる無所属議員の支持を頼りにする必要はなくなった。公正発展党の有力者らは、民族主義者行動党の決定を肯定的に受け止め、次のように語った。
公正発展党の副党首ネジャティ・チェティンカヤ:合意に至るため「大人として」行動してくれたみなさんに感謝しています。
公正発展党のアンカラ選出議員のジェミル・チチェキ:どのような問題であれ解決されるためには、この屋根の下に入り(議会のなかで)、話し合いながら解決されることになるのだ。もしかれらの考え方がこうしたものであるのなら、それは正しいことをしているのです。そのことを評価、判断することは私の領分ではありません。
公正発展党のアンカラ選出の議員のサリフ・カプスズ:カプスズ氏はCNNチュルクで行った発言で、「バフチェリ氏の発言により367議席に関する議論に終止符が打たれました。責任ある政治的理解はバフチェリの発言により合意に至っています。とても適切な判断です。重要な問題を取り除くのではなく、解決を生み出しました。社会が求めることを実行しないと、どのような反発が起こるかわかりました」と述べた。カプスズは「この発言により合意の必要はなくなりましたか」という問いに対し、「質問の答えは人々が出しました。しかし多くの問題において、必ず議会議長府を含めわれわれの間での接触(の必要性)がでてくるでしょう。」と答えた。カプスズは「共和人民党(CHP)も本会議へ参加すると思っています」と述べ、「公正発展党の大統領候補者はギュル氏ですか」との質問に対し「もう少し辛抱してればいいことがあります。あなた方は社会が出したメッセージをどう考えますか。すべてはっきりしています」と答えた。
■バフチェリは何を言ったのか
バフチェリは、ミッリイェト紙のアンカラ局・局長のフィクレト・ビラに対し、「もし問題が367議席という観点から考えられるのなら、民族主義者行動党は大統領選挙においてそこ(本会議)に参加するつもりです。しかし、このことを、彼らが(AKP)好ましく思わないのであるなら、民主市民党系の23人の無所属議員がいます。そのときは(AKPは)彼らのもとへ行きます。我々は彼らの大統領候補者を支持することはありえません。とにかく彼らの要求もありません」と述べた。
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( 翻訳者:釘田遼香 )
( 記事ID:11498 )