西洋風のヘア・スタイルを広める理髪店、営業停止処分へ:首都テヘラン治安維持軍長官が記者会見で発表
2007年07月16日付 Jam-e Jam 紙
【事件部】首都テヘラン治安維持軍長官はモルダード月1日(西暦7月23日)から社会的安全向上計画を強化する方針を強調した上で、男子の西洋風の髪型、ならびに乱れた服装に対して取締りを行うことを発表した。
ジャーメ・ジャム紙の報道によると、首都テヘラン治安維持軍長官のアフマド・レザー・ラーダーン司令官は昨日、記者会見の場でこの件について、次のように述べた。
「乱れた服装に対する取締まり計画の次の段階を実行するにあたり、女性のマント着用の際の基準は膝までとすることが決められた。また、これまで警察から注意を受けた女性たちの氏名については、すでに警察の元に登録されているが、治安維持軍によるこれまでの活動を考慮して、モルダード月1日から各警察官には、注意を受けた人たちの氏名が登録されたノート・パソコンを支給する予定だ。このようにして、以前に注意を受けたにもかかわらず、服装の改善を怠ったことが判明した者については、〔すぐにその場で〕逮捕し、司法に引き渡すつもりである」。
西洋風の髪型も取締りへ
テヘラン治安維持軍長官は続けて、髪型を西洋風にしている男子に対しても、警察は厳正に取締る予定であると言及した上で、次のように述べた。
「このような者たちは逮捕され、治安警察に連行されることになるだろう。その上で、当の男子の髪型を西洋風に理髪した理髪店の住所を彼らから聴取し、この手の店舗に対して営業停止処分を科す予定である。また、逮捕された男子の家族は署に呼び出され、誓約書を提出した上で子供を引き取ることになるだろう。後日、逮捕された男子は髪型を適切な形に整えた上で、〔髪型が改善されたことを見せるために〕再び警察に出頭しなければならない」。
長官はさらに、「この取締りの対象には、西洋風のマークや絵柄がついた服装や、奇妙な形のネックレスなどの着用も含まれる」と続けた。
社会的安全向上計画に対して、満足の声が増加中
テヘラン治安維持軍長官は、社会的安全向上計画の実施に対して、人々からは満足の声があがっていることについて触れ、さらに次のように述べた。「この計画の実施により、強盗やゆすり、誘拐、悪行、暴行といった悪質な犯罪が8~37パーセント減少した。この分野における同種の犯罪においても、警察は実績をあげている」。
ラーダーン司令官は続けて、次のように明言した。
「我々の調査・研究によると、通りでの迷惑行為の98パーセントはバッドヘジャーブな〔服装の乱れた〕女性に対して行われていることが分かっている。また大胆にも、ヘジャーブをきちんと着用している女性に対してまで迷惑行為を行う者たちも、徐々に現れる傾向にある。この計画の実施により、〔女性をナンパするなどの〕市民の名誉・貞操に対する迷惑行為に用いられた自動車4000台が、これまで押収されている」。
〔後略〕
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( 翻訳者:中谷登紀子 )
( 記事ID:11520 )