総選挙後初めて参謀総長がコメント -4月12日の発言はまだ有効
2007年07月31日付 Hurriyet 紙
選挙の後始めて語ったヤシャル・ビュユクアヌト参謀総長は、新しい大統領が「共和国に表面的ではなく本質的に値する人物である必要がある」というトルコ国軍(TSK)の見解に全く変わりはないことを明らかにした。
ビュユクアヌト将軍は、北キプロス・トルコ共和国(KKTC)国軍記念日により昨晩アンカラでの国軍本部で催された歓迎会に参加した。ビュユクアヌト将軍は、歓迎会で7月22日の総選挙と大統領選挙に関する2つの質問に答えた。
1つ目は「4月27日に参謀本部のインターネットサイトに通達が掲載されました。結果は明らかです。あの時のあなたがたの見解や通達は今も有効なのですか?選挙の結果は新たな評価への理由となるのですか?」という質問が向けられた。将軍はこの質問に次のように答えた。
■ 4月12日の発言はまったく今も有効である
「トルコ国軍の見解は一日たりとも変わっていない。4月12日の発言は今もまったく有効であり、変えていない。発言の中でまともでないことは何もない。今日まで何を言ったとしても、変化はない。(そのことを)信じ、認識して発言した。」
ビュユクアヌト将軍へ向けられた2つ目の質問は、「トルコ国軍の姿勢は(大統領選挙の第一投票の直後だった4月27日に、インターネットサイトへ掲載された通達を意図しながら)選挙に影響を与えたと評価されました。この見解に同意されますか?」というものであった。
将軍はこの質問に次のように答えた。「(評価を調べる)調査会社に当たるものをもっていない。手元に具体的なデータもなく発言できない。影響を及ぼしたとは考えていない。しかし考えてもみよ、私の考えもデータによるものではなく、推測に基づいている。」
■ 公正発展党議員に関する質問に答えず
ビュユクアヌト将軍は、憲法からケマリズムの定義を除くという内容の、公正発展党議員ザフェル・ウスキュルの発言が指摘されると、「ここにいるのは北キプロス・トルコ共和国のためである」と述べ、答えなかった。
■ 共同軍事行動
副参謀総長エルギン・サイグンも「トルコとアメリカは共同軍事作戦を実現できるだろう」というワシントン・ポスト紙の主張に関して、「何が書いてあるのか目を通さなければ何も言うことはできない。読んだが、本当にそうなのか?」と述べた。サイグン副参謀総長は、「選挙結果には驚きましたか?」という質問には「驚かなかった。ここでワインを飲み続けているからね」と答えた。
■ アメリカ軍に腐敗
アメリカ軍の兵士たちがイラクで任務に就かないようカナダへ逃亡し、足をけがしたことを指摘し、サイグン副参謀総長は次のように述べた。
「恐らくすでに彼らは南東部へ向かったトルコ軍兵士の精神状態を理解している。ペンタゴンから武器の件で人員が来た。彼らもまたクルド労働者党の手に武器が渡ったことを認めている。イラク軍への武器引き渡しと考えているが、それにしたって責任の一部はある。アメリカ軍に腐敗があるため、武器がクルド労働者党のもとに渡ったと主張している。」
■北キプロス・トルコ共和国を永遠に守る
ヤシャル・ビュクアヌト参謀総長は、軍司令官たちが出席する歓迎会でキプロスに関して概ね、次のような評価を与えた。
「北キプロス・トルコ共和国の国民は、まったく法的な孤立、分離に直面している。同国民の存在、生命、財産を守っているトルコ国軍を占領軍のように見るものを激しく非難する。任務をこれからもずっと、必要である限り行っていくことは今後も変わらないだろう。」
現地の新聞はこちら
( 翻訳者:小野寺香織 )
( 記事ID:11526 )