大統領候補、まずはギュル現外相で野党との合意目指す -ダメなら他に3名の名も
2007年08月02日付 Radikal 紙

エルドアン首相、ギュル外相、アルンチ議長による3者会談の内容がアンカラ政界に漏れてきた。ギュル外相は大統領に立候補する主張を繰り返したが、さらに3人の候補者の名も挙がっているという。CHP(共和人民党)とMHP(民族主義者行動党)に対して、まずギュル氏が推薦されるとみられる。アルンチ氏は、ギュル氏が選ばれた場合に内閣のナンバー2となることを希望している。


大統領候補、TBMM(トルコ大国民議会)議長、そして新内閣について話し合われた3者会談(出席者はタイイプ・エルドアン首相、アブドゥッラー・ギュル外相、ビュレント・アルンチTBMM議長)での会話の内容が伝わり始めた。3人の「情報は漏らさない」という取り決めに反し、ギュル氏が大統領候補、アルンチ氏は内閣のナンバー2となることに固執しているという情報が政界に伝わった。会談に関してAKP(公正発展党)内で取り沙汰されている最も衝撃的な件は、ギュルの信任が実現できなかった場合には話し合いが持たれ、さらに3人の候補が明らかにされるということである。

エルドアン首相は、休暇の直後アンカラに戻り、1日夜にアルンチ議長・ギュル外相らと共に、この件について意見交換を行った。3者会談後にエルドアン首相とギュル外相は党本部で再び会談し、状況について慎重に協議した。

AKP内に漏れてきた情報によると、以前に「チャンス到来だ」と言って再び大統領候補となる声明を出したギュル外相は、エルドアン首相とアルンチ議長にその姿勢は変わっていないと話したという。また、ギュル外相と親しいAKPの国会議員からの情報では、アブドゥッラー・ギュル氏は3者会談においても、その後のエルドアン首相との1対1での会談においても、この姿勢を変えることはなかったという。

また3者会談においてアルンチ氏が、TBMM議長の地位を退くことを決めたと明かし、『活発な政治』を行えるような職を望んでおり、大統領としてギュル氏を支持すると繰り返したことが伝えられた。

アルンチ氏は、大統領候補が決まればTBMM議長候補も確定しやすくなると述べ、自分は「プロトコールリストのナンバー1かナンバー2」を考えてはいないと強調した。アルンチ氏は、望む職について、ギュルが大統領になったら空席となる、政府のナンバー2の座をほのめかした。また、ギュル氏の信任が失敗すれば『ただの国会議員』となるつもりでいるとも語ったという。

AKP内に反映されている説によると、エルドアン首相はギュル氏・アルンチ氏と共に行った会談で、選挙過程が検討された際、AKPとして大統領候補者を誰にするのかも話し合われた。会談において、ギュル氏を含む4名が、エルドアン首相がCHP及びMHPと行う候補者合意のための会談で提示されるとされた。この情報によると、エルドアン首相は第一候補としてギュル氏について合意協議を行い、合意が実現しなかった場合には他の3名を推薦するとみられる。なお会談では、ギュル氏以外の候補者が誰なのかは明らかにされなかったという。

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( 翻訳者:川原田喜子 )
( 記事ID:11544 )