民族主義者行動党から「イスラーム風スカーフのリベンジ」
2007年08月03日付 Milliyet 紙
民族主義者行動党寄りのメディアとして知られるオルタドーウ紙は、1999年に国会に登院したネスリン・ウナル議員がスカーフを外したことを批判し、公正発展党のギュルシェン・オルハン氏が同様のことをした際には沈黙した右派メディアを激しく非難した。
民族主義者行動党寄りのメディアとして知られるオルタドーウ紙は、1999年の選挙の後、ネスリン・ウナル議員が登院する際にスカーフを外したことを非難した右派メディアが、ヴァン選出の公正発展党議員、ギュルシェン・オルハン氏がスカーフを外した際には沈黙したことを明かした。
オルタドーウ紙では昨日(8月2日)、「今、お話ください」との見出し記事で、民族主義者行動党の元議員、ネスリン・ウナル氏と公正発展党の新議員、ギュルシェン・オルハン氏を例に挙げながら、以前右派メディアが民族主義者行動党についてイスラム風スカーフキャンペーンを繰り広げたと伝えた。記事では、次のような表現が掲載された。
「選挙前は、ヴァキト、イェニ・シャファク、スター、ブギュン、ザマン、トルコといった各紙がスカーフについて民族主義者行動党を標的とするネガティブ・キャンペーンを行う一方で、当の公正発展党については沈黙した。」
ネスリン・ウナル元民族主義者行動党議員が1999年の選挙の後に登院する際にスカーフを外したことについて、各紙は「民族主義者行動党はスカーフ問題を議員がスカーフを外して解決した」とのタイトルを掲げたが、話題がスカーフを被ったギュルシェン・オルハン議員に移ると、これを記事の話題にもしなかった。オルハン議員は議会にいかなる出立ちで来るつもりかを述べた際、「必要に応じてスカーフを外す」と話した。
記事では、(そもそもこうした問題は)メルヴェ・カヴァックチュ福祉党元議員がイスラム風スカーフを巻いて登院したことが原因となった危機に起因するとし、「議員のスカーフを外させたと民族主義者行動党を責め立てた人たちには、ある米国国民(註)を議会にスカーフを巻いた状態で投げ込み、国家を混乱させた者たちへ(のことが)歴史的な教訓」と述べられた。
(註)現在アメリカの大学で教鞭をとっているメルヴェ・カヴァックチュのことを指していると思われる。
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( 翻訳者:永井ひとみ )
( 記事ID:11548 )