アブドゥッラー・ギュル外相は、外務省近くのハシェムオール・モスクで金曜礼拝を行った。市民ともに出口で外相を待っていたヒュッリイェト紙の記者が、「大統領候補として続投ですか?」と質問すると、「続けますよ」と返答した。
アブドゥッラー・ギュル外相は、総選挙後に外務省で行われた記者会見の場で、大統領選への立候補を公に表明しなかった。しかし金曜礼拝のあとモスク出口で、ギュル外相に市民と勘違いされた記者が「大統領候補として続投ですか?」と聞くと、「続けますよ」と答えた。
ギュル外相は、昨日(3日)の朝、外相公邸でしばらく執務し、午前11時に外務省に向かった。同相は約2時間、外務省にとどまり、アザーンが流れると金曜礼拝のために外務省の隣、会計検査院のならびにあるハシェムオール・モスクに行った。外相が礼拝をする一方で、多くの市民は礼拝から出てくる外相を待つためにモスクの前に集まった。ヒュッリイェト紙の記者も市民と共に外相を待ち始めた。外相がモスクから出てくると、トルコで学んでいる中央アジアのトルコ系諸共和国出身のある若者が、外国人留学生の定員数に関する問題を伝え、解決してほしいと求めた。スカーフを被った女性は生活苦にあると述べ、ギュル外相に5YTL(訳注:約 450円)を求めた。外相は女性のこの言葉に耳を貸さなかった。
■新聞記者だと気づき、笑顔
モスクの前でこういった動きがあるなかで、市民にまぎれていたヒュッリイェト紙の記者がギュル外相に対して、「大統領候補として続投ですか?」という質問をなげかけた。外相はちょうど公用車に乗るところで、この質問に対し「続けますよ」と返答した。
ヒュッリイェト紙の記者は「『続けますよ』とおっしゃいましたよね?これを記事にしてもよいですか?」ともういちど質問した。質問を投げかけた人物が新聞記者であることに気づいた外相は、笑顔をみせながらモスクをあとにした。
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( 翻訳者:富田祐子 )
( 記事ID:11558 )