バンダル・アッバース発電所によるペルシア湾重油流出問題から二週間:被害は海岸から8キロメートルにも
2007年08月02日付 Sharq 紙
【社会部:ネガール・ホセイニー】バンダル・アッバースの発電所によってペルシア湾岸が汚染されて二週間以上が経過したが、未だにこの汚染の当事者に対する裁判所の判断は出ていない。
イラン環境庁のナバヴィー海洋問題担当次官はシャルグ紙とのインタビューで、さらに「この汚染問題に関する調査報告書は、すでにホルモズガーン州の司法当局に提出済みであるが、依然としてこの件に関しての判断は出ていない」と述べている。
この問題は、今年のティール月24日〔7月15日〕に、ペルシア湾岸のバンダル・アッバースの発電所から100トンの重油が流出した結果、岸から8キロメートルの範囲が汚染されたというもので、ナバヴィー次官によれば、イラン環境庁の試算では、8キロメートルにわたるこの汚染によって発生する損害は、60万ドルに及ぶという。
1354年〔1975年〕に可決された、「石油関連物質による汚染から海洋ならびに国境地帯の河川を保護するための法」によれば、国境地帯の河川及びイラン領水域を石油、あるいは石油関連物質によって汚染することは、船舶によるものであれ、石油プラットフォームによるものであれ、海岸地帯にある施設によるものであれ、あるいは海上に設置された施設によるものであれ、いずれによるものであっても禁じられている。
またこの法律の第14項によれば、所管官庁、あるいは所管官庁の指示があった場合はその他の業者が、汚染の影響を食い止め、除去するために行う措置の全ての費用を、汚染を引き起こした当事者が負担することが義務付けられている。
(後略)
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( 翻訳者:富山彩 )
( 記事ID:11562 )