写真:ファールス通信
【事件部】7人の強姦犯〔のうち5人〕に対する死刑判決が、マシュハドのエマーマト通りにて執行された。
イラン学生通信(ISNA)によると、強姦の罪に問われた被告人のうち5人に対してマシュハドのエマーマト通りで行われた死刑執行に先立ち、マシュハド検察のゴラームホセイン・エスマーイーリー氏は昨日、記者団に以下のように述べた。「市民の方々にご理解いただきたいのは、正しい情報が寄せられた場合には、徹底的な捜査が行われるということである。こういった人間〔今回処刑される強姦犯のような人間〕は、司法機関や治安維持軍の目をかいくぐって隠れ続けるには、〔人間的に〕あまりに卑劣でもろい連中である」。
エスマーイーリー氏は今回処刑される5人組が犯した犯罪行為について、以下のように述べた。「1385年の初め〔2006年4月頃〕、3人を乗せた一台の乗用車がマシュハドで一人の女性を誘拐し、チェナーラーン及びゴルムカーン街道方面へと連れ去ったという報告が、司法・治安当局に寄せられた。これらの報告によると、女性を略取した者たちは、女性から金銭や身の回りの物品を強奪した上で、さらに女性に暴行を加えたとのことである」。
同氏はさらに、次のように指摘した。「この件以外にも、重罪人たちを逮捕するよう求める、その他多数の訴えが寄せられた。マシュハド一般・革命検察庁は警察の支援を受けながら、真剣に事件の捜査を続けた」。
エスマーイーリー検察官は、追跡していた車が最終的に特定され、その後数名が逮捕されたとした上で、以下のように述べた。「これらの逮捕された者たちの身元が確認され、マスコミによって逮捕が報じられると、日に日に訴えの件数が増加し、今回処刑されるメンバーの一味に関して、最終的に11人の女性が訴えを申し出た」。
〔・・中略・・〕
エスマーイーリー氏は、このような事件の発生を防ぐために、女性たちに対して「移動の際は、公共の交通機関などの安心できる移動手段を用いるべきだ」と勧告している。
マシュハド一般・革命検察のエスマーイーリー検察官はまた、今回公衆の面前で行われる死刑執行に関して、「この公開死刑は、〔さまざまな機会に便乗して社会の不安定化を狙う〕便乗主義者に対する一種の抑止となるだろう」と指摘する。
同検察官はさらに、「市民の方々は、ならず者たちによる犯罪行為を目撃したら直ちに我々に知らせていただきたい。国が有する力は、このような悪魔のような者たちの力をはるかに凌ぐものであるということを認識ありたい」と呼びかけた。
他の2名に対する処刑も行われる
この報道によると、昨日朝、マシュハドのトッラーブ地域レザーイーイェ地区で、強姦、誘拐、地域秩序の紊乱などの罪に問われた2名の死刑囚に対する死刑が執行された。
死刑執行後、本件の裁判官を務めたザルゲラーニー判事は、「これらの者たちに死刑が執行された主たる事由は、強姦である」と語った。
同判事はまた、「彼らが犯した罪としてはその他、誘拐と地域秩序の紊乱があるが、彼らは強姦罪で有罪判決が下されたため、その他の罪に対する判決については、刑の執行は行われなかった」と述べた。
サルゲラーニー判事によると、これら二名の罪人はレザーイーイェ地区で、ある若い女性を無理矢理車に乗せ、マシュハド近郊の人気のない地域に連れて行き、そこで彼女に暴行を加えたとのことである。
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( 翻訳者:島崎紗帆 )
( 記事ID:11588 )