米政府、イラクをめぐってサウジとの関係が緊張状態にあるとの見方を否定
2007年07月29日付 al-Quds al-Arabi 紙

■ アメリカは対サウジ関係が緊張状態にあることを否定し、大規模な武器取引が行われると公表 

2007年07月29日付クドゥス・アラビー紙(イギリス)HP1面

【ワシントン:ポール・ハンドリー】

 ホワイトハウスは金曜日、対テロ戦におけるサウジアラビア王国との関係の力強さをあらためて強調したが、これはサウジ政府がイラクにおいて果たしている役割に対し米政府が失望しているとのメディア報道を意識しての発言だった。

 ニューヨーク・タイムズ紙は金曜日に、「アメリカ政府はサウジがイラクにおいて果たしている役割に強い失望を感じており、サウジ政府はイラク政府の瓦解を目論み、義勇兵が反乱分子に加わることを禁じる行動を何ら起こしていないと非難してる」と報じていた。この点に関する質問に対しホワイトハウスのダナ・ベリーノ報道官は、ニューヨーク・タイムズの記事へのコメントは拒否しつつ、治安分野におけるサウジ政府と米政府の協力関係の力強さを力説して、「対テロ戦における両国の関係は大変強固である…我々はサウジアラビア王国と確かな協力体制を敷いている」と語った。

 ニューヨーク・タイムズ紙は、サウジアラビアがシーア派であるイラクのヌーリー・アル=マーリキー首相をイランの手先とみなし、スンナ派集団への資金協力を通して彼の政府を弱体化させようとしていると米政府が批判していることを、複数のアメリカ政府高官が匿名で語ったと報じている。これらの高官が同紙に語ったところによれば、60人から80人の外国人義勇兵が毎月イラクに入国しているが、そのうち50%がサウジを経由しており、サウジ政府はイラク入国を禁ずるための十分な努力を行っていないという。

 またニューヨーク・タイムズ紙は、アメリカのコンドリーザ・ライス国務長官とロベルト・ゲイツ国防長官が来週に予定されているサウジ訪問の中で、ワシントンの懸念をサウジ高官らに伝えるであろうと報じた。

 アメリカ・サウジ関係は、2003年にアメリカがイラクに侵攻して以来、また今年3月にサウジのアブドゥッラー・ブン・アブドゥルアズィーズ国王が「占領は正統性を欠いている」と批判したことで緊張していた。

(後略)

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( 翻訳者:新谷美央 )
( 記事ID:11590 )