MHP党首のバフチェリ、カイセリ集会に不参加の決定
2007年08月12日付 Hurriyet 紙
民族主義者行動党(MHP)党首デヴレト・バフチェリ氏は過激な決断をした。トルコ系諸族総会に続き、18年もの間、民族主義者行動党と理想主義者たちのものとされてきたエルジエスのテキル高原で行われるザフェル・クルルタイ(勝利総会)への参加を辞退した。
民族主義者行動党を結党し、党首をつとめたアルプアルスラン・テュルケシュがカイセリ県エルジエス郡、テキル高原ではじめた総会は、国内外から何万人もの理想主義者を集結させる会合と位置づけられていた。この総会で民族主義者行動党は17年ぶりに党首レベルの参加をしないことになる。
側近参謀のアンカラ選出国会議員デニズ・ボリュクバシュ氏は、バフチェリ党首が第18回エルジエス勝利総会に参加しない理由について、ヒュッリイェト紙に次のように説明した。
「総会は、民族主義者行動党の党本部ではなく、地方組織によって主催されています。我が党の党首と我々はアンカラで様々なアジェンダがあり、仕事をかかえている。ご存知のとおり、大統領選出プロセスも始まっていますし」
バフチェリ党首は、これもテュルケシのイニシアティヴによって伝統的なものとなり、国家的なものともなったトルコ系諸族総会(前回はアンタリヤで開催)にも参加していない。この総会にタイイプ・エルドアン首相が参加し、鉄を鍛錬するような象徴的行為をとったことは、「民族主義者票の開拓」と位置づけられ、これも民族主義者行動党の反感を買っていたのだった。このため、公正発展党と民族主義者行動党のあいだで「他人の土地に不法住宅を建設している(他人の票田を荒らしている)」と議論になったのだった。
8月の第1週目に当たる先週の金曜日、土曜日、日曜日に予定されていた第18回勝利総会は、バフチェリ党首と民族主義者行動党の執行部ならびに国会議員が、トルコ大国民議会の宣誓式典に参加するため、今週に延期されていた。この延期も、とくに国外から、そして国内でも遠方から参加する理想主義者たちの反感を招き、このため実行委員会は困難な状況に陥り、対応に追われたのだった。
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( 翻訳者:栗林尚美 )
( 記事ID:11629 )