公正発展党から、大統領選へ3人の候補
2007年08月12日付 Yeni Safak 紙
エルドアン首相が大統領選では「複数の候補者」が出る可能性があると発言したことに続き、公正発展党の大統領選戦略が明らかになった。アブドゥッラー・ギュル外相が大統領候補となることに加え、公正発展党からヴェジディ・ギョニュル氏、ムラト・バシェシイオール氏が候補者となる予定だ。
第11代大統領選の候補者受付期間は8月19日で終了する。8月20日には1回目の投票が行われる予定だ。
公正発展党は大統領選プロセスのなかで、新たな戦略をとる。
大統領候補としてアブドゥッラー・ギュル外相の他、少なくとも2名の候補者が参加する。大統領選の1回目の投票で最も多くの票を獲得した候補者を支持し、その他の候補者は辞退する見込みだ。アブドゥッラー・ギュル外相は火曜日、または水曜日に立候補を表明をする見込みだ。レジェプ・タイイプ・エルドアン首相は、来週金曜には新内閣を組閣し、大統領府へ提出することを計画している。
■大統領候補は少なくとも3人
7月22日の選挙以前は、公正発展党の大統領選候補はアブドゥッラー・ギュル外相のみであった。第11代大統領選では、公正発展党からギュル外相以外の候補者が候補になることが許可される。アブドゥッラー・ギュル外相の他、ヴェジディ・ギョニュル氏、ムラト・バシェシイオール氏といった面々も大統領選候補となる予定だ。公正発展党からは、さらに多くの候補者がでることも許可される。
■得票数の少ない候補は辞退
大統領選の1回目の投票後、最も多い得票数を得た候補者を支持し、それよりも少ない票の候補者は辞退する。選挙ではアブドゥッラー・ギュル外相が最も多く得票することは確実視されていることから、他の候補者はギュル外相を支持して辞退することになるだろう。
■候補者は野党と面談
レジェプ・タイイプ・エルドアン首相は、大統領選プロセスのなかで野党の党首らと面談しないが、大統領選候補者たちは野党の党首らと面談をする予定だ。共和人民党のデニズ・バイカル党首は、ムラト・バシェシイオール氏が大統領選候補となることは支持する可能性があると以前に表明している。
アブドゥッラー・ギュル外相は、火曜日、または水曜日に開く記者会見で、大統領選への立候補を表明する予定だ。ギュル外相の立候補は、前回と同様にエルドアン首相が発表するのではなく、ギュル外相本人が表明する予定であるという。
■「単独候補で固執」という抗議は終息
共和人民党デニズ・バイカル党首をはじめ、野党の党首らが、公正発展党が大統領選に単独候補を立て、無理強いしているという抗議は解消されるだろう。公正発展党から複数の候補が立てられることで、「単独候補」に固執しているという抗議は終息する見込みだ。
■投票には定足数367が必要
8月20日15時、トルコ大国民議会(TBMM)の総会において、大統領選挙の1回目の投票が行われる。ここで結果がでなければ、2回目の投票が2007 年8月24日金曜日15時に、3回目が8月28日火曜日15時、それでも結果がでなければ4回目は9月1日土曜日15時に行われる予定だ。
大統領選に入る前の出欠確認では、総会に367名の国会議員が出席していることが必要となる。選挙でも、初めの2回の投票で総議員の3分の2の票(367票)が得られなければ、3回目の投票に進む。3回目の投票では総議員の絶対多数(276票)を獲得した候補が大統領に選ばれることになる。3回目の投票で絶対多数が得られなかった場合は、上位2名の候補だけで4回目の投票が行われる。ここでも大統領選出に必要な276票が獲得できなければ、トルコ大国民議会は解散総選挙となる。
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( 翻訳者:田林 玲 )
( 記事ID:11630 )