イスラエルのテレビ局が「アル=カーイダのガザ地区での訓練風景」を放映
2007年08月04日付 al-Quds al-Arabi 紙

■ イスラエルのテレビ局がアル=カーイダのガザ地区での訓練映像を放送

2007年08月04日付クドゥス・アラビー紙(イギリス)HP1面

【ナザレ:ズハイル・アンドゥラウス記者】

 イスラエル・テレビの第2チャンネルは金曜日夕方のニュースの中で、短いドキュメンタリー映像を放映した。同局はその映像が、アル=カーイダ組織の分子がガザ地区でトレーニングや訓練をしている最中に撮影されたものであると主張した。

 同テレビ局のアラブ・パレスチナ問題担当のエフード・ヤアーリー記者は、ハマースはこの[※アル=カーイダの勢力拡大という]状況を大変不快に思っていると述べ、ハマースの公式な反応を得られなかったことに言及した。

 イスラエル・テレビが付け加えたところによれば、アル=カーイダは最近、ガザ地区で公然と軍事訓練を開始した。シナイ半島を経由してガザ地区に到来し、パレスチナのラファハとハーン・ユーニス市に定着したとのことで、イスラエル・テレビは、彼らはイスラームの強硬なサラフ主義潮流に属していると述べている。

 さらに同局の主張によれば、エジプト当局はアル=カーイダ組織の劇的な勢力拡大に対して懸念を表明しており、パレスチナ・エジプト間の境界線付近を支配している治安上の無秩序のなかで、同組織はエジプトの各地域でテロ行為を実行する可能性があるという。

 他方でイスラエルの治安機関は、アル=カーイダ組織がパレスチナ人の武装闘争に加わることに深刻な懸念を表明し、同組織が大規模な挺身攻撃を実行する可能性について警告を発した。

 イスラエル・テレビの記者は、「イスラエルの治安機関は先頃イスラエル政府閣議において、アル=カーイダがガザ地区に入り込んでいることを警告しており、(イスラエル・テレビがインタビューした)治安機関筋によれば、同機関の観測は正確だったことになる」と指摘した。なおイスラエル・テレビは、ドキュメンタリー映像の取材源を明らかにしなかった。

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( 翻訳者:新谷美央 )
( 記事ID:11632 )