オルメルト首相がアッバース大統領と会談、パレスチナ国家建設に向けた交渉の開始を希望
2007年08月07日付 Al-Nahar 紙

■ オルメルト首相、最終的な和平に関する交渉を希望するとアッバース大統領に強調

2007年08月07日付アル=ナハール紙(レバノン)HP1面

【AFP、ロイター、AP】

 イスラエルのエフード・オルメルト首相は、昨日パレスチナのマフムード・アッバース大統領とエリコ市で3時間会談し、「近いうちに」パレスチナ国家の建設を目的とする交渉を開始することを希望した。これは最終的な和平合意の調印に対するこれまでで最も明確な言及である。

 オルメルト首相は、7年前に第2次インティファーダが発生して以降、パレスチナ自治区の都市を訪問する初めてのイスラエル首相になった。パレスチナとイスラエルの治安機関が会談の行われたインターコンチネンタル・ホテルに至るすべての道路を封鎖し、共同でオルメルト首相の警備にあたった。

 パレスチナ大統領の傍らに立ったイスラエル首相は「私はここに、イスラエルとパレスチナ自治政府の間で懸案になっている基本的な問題を議論するために来た。これによって私たちが近いうちにパレスチナ国家建設への交渉を行えるようになることを望む」と発表した。

 オルメルト首相の報道官が会談終了後に伝えたところによると、オルメルト首相はパレスチナ国家についてアッバース大統領に「出来るだけ近いうちに実行したいと思う」と述べたという。

 しかし、より真剣な協議を実施する用意があることをあらためて表明してはいるものの、イスラエル政府高官らによればオルメルト首相は、よい頃合の訪れる前に最終的地位交渉を開始してしまうことに今なお懸念を抱いているという。

 イスラエル外務省のマーク・レゲヴ報道官は、「心配なのは、もし正しい基盤なしに複雑な項目に話が進んだ場合、合意の達成に至らなければ(イスラーム原理主義者たちに)ほら見たことかと言われるだろうことだ」と述べた。

(後略)

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( 翻訳者:香取千晴 )
( 記事ID:11633 )