アラブ外相による臨時会合開催、和平構想を議論
2007年07月31日付 Al-Ahram 紙

■ アラブ諸国外相、国際和平会議開催を呼びかけるブッシュ大統領への対応を議論
■ 湾岸諸国、ヨルダン、アメリカの各国外相会議を本日シャルム・アル=シェイクで開催、エジプトが議長国に

2007年07月31日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面

 アラブ諸国外相たちは昨日臨時会合を開き、アラブ和平構想実現に向けての努力や9月に国際和平会議の開催を求めているアメリカへの対応、レバノン危機に関して議論を行った。

 外相たちは先週イスラエルを訪問したエジプトのアフマド・アブルゲイト外相とヨルダンのアブドゥルイラーフ・アル=ハティーブ外相の報告に耳を傾けると共に、来月9月に中東和平に関する国際会議の開催を呼びかけているアメリカへの対応を討議した。

 複数の外交筋は本紙のマスウード・ヘンナーウィ記者に対し、「アラブ外相臨時会合では二つの主要決議が出されるだろう。ひとつは和平プロセス関連、もうひとつは[リビアで]釈放されたブルガリア人看護師問題に関するものだ」と明かした。

 さらに同筋は、アラブ外相たちはベイルート・サミットで決議されたアラブ和平構想の枠組みでの和平に向けたアラブ諸国の意志の強さと、その全条項を堅持する姿勢とを[今回の会合での]決議を通じて確認するであろうと語った。また同様に外相たちは、[米が呼びかけている]国際和平会議が全てのアラブ当事国との交渉を推進するとの原則に基づいて開催され、包括和平を目指すことを要求するだろうとのことである。

 会合を前にエジプトのアブルゲイト外相は、中東和平に到達するためのアラブ側の一致団結した願いを反映しているアラブ和平構想の重要性を確認するというエジプトの立場をあらためて強調し、この構想は平和構築に向けた正義と公正という基礎を築くにふさわしいチャンスであり土台であると指摘した。

 (後略)

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( 翻訳者:泉千尋 )
( 記事ID:11643 )