■ ムバーラク大統領、フランスとの軍事・経済協力の継続を確認
■ フランス首相のエジプト訪問時に共同プロジェクトに調印することに
■ ムバーラク大統領、昨日フランソワ・フィヨン首相、ベルナール・クシュネール外相と会談
■ フィヨン首相:「エジプトは中東和平の支援において重要な役割を果たす大国」
■ クシュネール外相:「ムバーラク大統領との会談では様々な危機や火種の収拾策を話し合った」
2007年08月03日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面
【パリ:ウサーマ・サラーヤー】
ホスニー・ムバーラク大統領はフランスとの軍事・経済協力の継続を確認し、経済、工業、人工衛星事業など、多くの分野にわたって両国間には強い協力関係が存在し、将来もこうした二国間協力が続くだろうと明言した。
昨日、パリにあるフランス首相府マティニヨン宮で行われたフランソワ・フィヨン首相との会合後のスピーチでムバーラク大統領は、フィヨン首相との対話は経済協力強化をめざす議論のための良い機会となったと語った。この前日にはニコラ・サルコジ大統領との間で首脳会談が行われ、様々な政治問題が詳細に議論された。
続けてムバーラク大統領は、これから検討に移される多くのプロジェクトがあり、フランス首相のエジプト訪問時に調印することで合意がなされたとして、「工業、人工衛星、その他の数多くの分野で大きな協力があった」と述べた。
一方、フランスのフランソワ・フィヨン首相はムバーラク大統領との会見を歓迎しつつ、「われわれはエジプトの文明および地域情勢の安定と和平を支えるために欠くことのできない役割を果たしている大国エジプトへの賞賛の意を表明した」と語った。(中略)
また今回のパリ訪問の一環としてホスニー・ムバーラク大統領は昨日正午、滞在先でベルナール・クシュネール外相・欧州問題相と会談を行い、中東情勢の進展状況や、様々な危機や火種の収拾策について話し合った。会談後にクシュネール外相は、「ムバーラク大統領との協議では中東の諸問題、なかでもシリア、レバノン、イラクの状況に焦点があてられた」と述べ、協議は有益で建設的なものだったと評した。さらに外相は今回の協議は初めて行われたものではなく、エジプト・フランス間の対話は常に継続されており、両国の見解は同じ方向を向いていると指摘した。
さらに外相は、「会談では地中海諸国連合を創設しようというフランスの提案についても取り上げられた」と語り、9月にエジプトのアブルゲイト外相と会談してこの問題を詳細に議論すると述べた。
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( 翻訳者:勝畑冬実 )
( 記事ID:11644 )