イスラエル首相、独立パレスチナ国家樹立に向けた交渉開始への期待を表明
2007年08月07日付 Al-Ahram 紙

■ ムバーラク大統領、パレスチナ・イスラエル首脳会談の成果をアッバース大統領と明日協議
■ オルメルト首相、独立パレスチナ国家樹立に向けた交渉開始への期待を表明

2007年08月07日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面

【ガザ:アシュラフ・アブルホウル】

エジプトのホスニー・ムバーラク大統領は明日、今日から二日間カイロを訪問するパレスチナのマフムード・アッバース大統領を迎え、昨日ヨルダン川西岸地区にあるエリコで行われたイスラエルのエフード・オルメルト首相とのイスラエル・パレスチナ首脳会談の成果について協議する。さらに、ジョージ・ブッシュ米大統領が来秋に開催することを呼びかけている中東和平に向けた国際会議への対応も協議する予定。

 昨日、厳重な治安態勢の中エリコではアッバース大統領とオルメルト首相の第4回目となる会談が行われ、和平プロセスの推進策が話し合われたが、この中でオルメルト首相は「近いうちにパレスチナ独立国家樹立のための特別協議が始まることを期待する」と述べていた。

 またオルメルト首相は会談の冒頭で、「近いうちにパレスチナ独立国家樹立に関する協議へとつながることを期待しつつ、パレスチナ当局との間で未解決な基本問題を話し合うために私はここにやって来た」と述べた。

 しかしオルメルト首相の報道官の一人であるデビッド・ベーカー氏は、「この会談の主要な目的のひとつは、アッバース大統領とオルメルト首相の関係の維持とその上積みだ」と強調する。続けて同氏は、「協議は基本的な問題を扱うのではなく、それぞれが望むテーマを投げかける開かれた議論が行われるだけだろう」と述べた。またベーカー氏は、オルメルト首相とアッバース大統領とはヨルダン川西岸地区との取引を容易にすることを目的とした、合同経済委員会の設立についても検討することになろうと明かした。
(後略)

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( 翻訳者:泉千尋 )
( 記事ID:11654 )