「大統領にはギュル、一番信頼できるのはエルドアン」アンケート結果発表
2007年08月15日付 Yeni Safak 紙

ユルマズ・エスメル教授の指揮の下、56県で対面式のアンケート調査が行われた。それによれば、有権者にとって大統領にはギュル外相が最も望ましく、一番信頼できる指導者はエルドアン首相であることが明らかになった。

バフチェシェヒル大学のユルマズ・エスメル教授は、7月22日の総選挙における有権者の行動を分析するため調査を行った。エスメル教授が指揮する調査チームは56県で1,398人にアンケート調査を行った。同調査は、「公正発展党(AKP)に投票した有権者の半数にのぼる人々はどのようなメッセージを発したのか」という、総選挙後、頻繁に議論や解説されている問題を解明するうえで重要な結果を含んでいる。

「最近の総選挙で、個人的に最も重要な問題は何でしたか?」というアンケートに対して、回答の第一位は「大統領選挙」(15%)であった。エスメル教授によれば、大統領選挙に関する議論は公正発展党の得票の「2,3ポイント」増加に繋がった。なぜならば公正発展党に投票した有権者は、投票行動を既に決めており、大統領選についての議論は有権者の決定に影響を与えなかったからである。

■民族主義者行動党(MHP) の支持者はギュル外相を支持
「大統領は誰が望ましいですか」というアンケートには、半数がアブドゥッラー・ギュル外相の名前を挙げた。第2位はアフメト・ネジュデト・セゼル現大統領。しかし彼の名を挙げた回答者は6%のみであった…。

アブドゥッラー・ギュル外相に最も支持を寄せたのは公正発展党の有権者である。アンケート調査に参加した民族主義者行動党(MHP)の有権者のうち、4分の1がギュル外相を支持した。

今回の調査は、政党指導者が有権者の選択に非常に大きな影響をもつことを明らかにした。調査の参加者に、票を投じる際の要因を重要度によって0-10点の間で採点してもらうと、指導者の信頼度は7点となった。公正発展党の有権者は、指導者の信頼度に8.35点をつけた。エルドアン首相は全有権者から支持を得ている一方、バイカル共和人民党(CHP)党首は共和人民党の有権者から得た支持を含め信頼度は5.27点にとどまった。「自分が支持する政党党首は納得できるレベルで自分の意見を代弁している」と回答した者は公正発展党では86%、共和人民党では53%、民族主義者行動党では75%であった。興味深いことに、共和人民党の有権者には指導者としてエルドアンの名を挙げる者もいた。共和人民党の有権者は65%がバイカル共和人民党党首、11%がムスタファ・サルギュル(訳注:共和人民党のシシュリの地区長)を指導者として挙げる中、9%がエルドアン首相を挙げた。

Tweet
シェア


現地の新聞はこちら

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:富田祐子 )
( 記事ID:11657 )