エルドアン首相、組閣名簿をセゼル大統領に提出できず
2007年08月17日付 Milliyet 紙

アフメト・ネジュデト・セゼル大統領は、レジェプ・タイイプ・エルドアン首相が昨日(16日)、提出した新内閣の組閣名簿にまったく目を通さなかった。そして「新大統領に提出するのが適 切」と述べ、承認しなかった。これにより、新内閣の組閣は、セゼル大統領が第11代大統領に任務を引き継いだ後に持ち越されることとなった。

エルドアン首相は大統領官邸で直面した驚くべき応対について、「セゼル大統領が次期大統領に配慮を示した」という見方を示した。大統領官邸筋も詳細の説明を避け、「首相は週1度の通常面談の約束をとりつけていました。組閣名簿の提出を目的とした約束ではありませんでした」と説明した。

エルドアン首相は、昨日(16日) 15時30分に大統領官邸を訪れた。このとき大勢の新聞記者団が、同首相が承認を求め提出した新内閣を公表するために姿を現すのを待ち始めた。

■エルドアン首相のコメント

大統領官邸に入って18分後に記者会見場に姿を見せたエルドアン首相は、非常に驚いた様子で、セゼル大統領の驚くべき対応について次のように説明した。
「ご承知のとおり、先日、私は大統領から第60代内閣を組織するよう命じられました。私は幾度もの協議と交渉を重ね、組閣名簿を作成し、本日、大統領に提出するつもりで大統領にお会いしました。しかし大統領は、私が組閣名簿を提出する前に、『名簿を提出する必要はありません。次の大統領に提出するほうがより適切です』と言われました。
そしてとても前向きに、そして次期大統領選出まで残されたとてもわずかな期間のなかで組閣名簿を『私ではなく、次期大統領に承認してもらうように』と発言することにより、『どちらにせよ次期大統領選出まではあと少しです。近いうちに私ではなく、次の大統領に組閣名簿を承認してもらうように』と意思表示されました。そのため組閣名簿の承認は、次期大統領が行うことになりました」

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( 翻訳者:倉本さをり )
( 記事ID:11669 )