トルコ実業家協会会長:ギュル候補は合意の産物ではない
2007年08月17日付 Radikal 紙
トルコ実業家協会会長アルズハン・ドーアン・ヤルチュンダーは、大統領選挙期間中に行った合意の呼びかけは、アブドゥッラー・ギュル氏の立候補を意図したものではないと述べた。
NTVとCNBC-eとの共同放送番組に出演したヤルチュンダー会長は、トルコが大統領選挙のために危機的状況に陥ることを望まぬこと、それゆえ合意を望んだことを強調した。ヤルンチダー会長は以下の様に述べた。「ギュル氏は見事に外務大臣職を果たしていました。彼が確かなバランスと感性を心掛ければ、よき大統領の時代が訪れうる。だが、我々はトルコが大統領選挙のため危機と不安な状態に陥るのを望まなかったのです。このため合意を、と述べたのです。これまでにおいて、アブドゥッラー・ギュル氏は自らの意志を大統領立候補のために用いた(立候補の意思表示をした)。公正発展党(AKP)は彼を支持している。民族主義者行動党(MHP)は(大統領選の際)総会に出席すると表明した。ギュル氏が候補者であるプロセスは続いていくと思う。恐らく彼は大統領になるでしょう。この時点において、トルコ実業家協会として我々にも民主主義についての考えがありますし、節度もありますので、「彼の立候補がうまく行きますように」と発言することを控えています。しかし、我々はギュル氏が立候補を表明した時に行った演説の注視者となるつもりです、彼が言葉通りに実行するか見守っていきます。我々は彼の発言を肯定的に受け止めました。かつてトルコ全土を包み込み、感受性や不安を理解し、共感を作り上げることのできるアプローチが存在しました。今、我々はこのアプローチが、実際の政治の場に出現するのを期待しています。」
■ 内閣への忠告
ヤルチュンダー会長は、レジェプ・タイイプ・エルドアン首相の口から7月22日の選挙があった夜に出た「私は全ての人々の首相になる。」という発言を、組閣の時に考慮するようにと望んだ。ヤルチュンダーは、「この発言通り実行してくれることを期待している。まさにギュル氏のように。今、内閣を組閣する際に、一つだけの色、一つだけの声に従った内閣は作らないこと、更にはこれが単なる内閣ではなく、政府において責務ある人々にとっても同様であるように希望している。」と述べた。7月22日の選挙をEUへの信任投票として認識していることを述べたヤルンチダーは以下の様に続けた。
「ワクフ法と301条の条項の変更が重みを持つ。私は301条項において行われる変更が重要であると考えている。オルハン・パムク、エリフ・シャファク、故フラント・ディンクらがその思想によって告訴され裁判にかけられたことは、トルコに全く利益をもたらしていない。我々の国外でのイメージを傷つけている。」
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( 翻訳者:藤巻晋也 )
( 記事ID:11672 )