アーミン・ヴァン・ブーレンの音楽クリップのTV放映に、記録的罰金
2007年08月16日付 Milliyet 紙

ラジオテレビ高等委員会(RTÜK) は、ナンバーワン・テレビに「ラブ ユー モア(Love You More)」というタイトルのビデオクリップを放送したことで、記録的罰金を言い渡した。ナンバーワン・テレビの共同経営者のアリ・カラジャン氏は、「ラジオテレビ高等委員会(Rtük) は(弱い立場にある)自分たちにだけ、文句をいっている。弱い者いじめだ!」と述べた。

ラジオテレビ高等委員会(RTÜK)は、ナンバーワン・テレビにアーミン・ヴァン・ブーレンの「ラブ ユー モア(Love You More)」というタイトルのビデオクリップを放送したということで、33万6千新トルコリラ(約2,697万円)罰金を課すことを決めた。ナンバーワン・テレビの 2007年3月7日放送のクリップに関する弁護を、8月2日に行った会議で審議したラジオテレビ高等委員会(RTÜK)は、罰金を「若者たちと子どもたちの身体的、知的、道徳的発達に悪い影響を与える種類の番組を(誰もが)鑑賞することができる時間に放送すること(を禁じる)」という条項に照らして、言い渡した。
ナンバーワン・テレビが罰則に関連しておこなった会見によると、2006年のもっとも人気のあるダンス音楽作品のひとつである「ラブ ユー モア(Love You More)」はユーチューブで6万人が視聴し、ケーブルテレビ、デジチュルクとDスマートを通じて放映されている多数の音楽専門チャンネルで放送された、という。
ナンバーワン・テレビの共同経営者のアリ カラジャン氏は、初めて言い渡されたこの罰則の意味がわからないといい、以下のように語った。

■ここはイランか?

「憂うべき状況だ。このクリップは、衛星を通じてトルコだけでなく全世界のテレビで放送されたものである。我々が放送すると罪に問われ、連中が放送しても何の問題にもならない。驚くべき誤った対応と二重基準である。それなら、イランのように衛星放送を禁止する必要がある。外国人であれば自由で、トルコ人であれば禁止という状況はあってはならない!我々が放送できないものを、連中は放送している。クリップを放送する程度でこれほどの罪となるのか?ラジオテレビ高等協会(RTÜK)のこの対応は、トルコがイスラーム共和国のように管理されていることを示している。イランにしか、こんな罰則はない。ラジオテレビ高等協会(RTÜK)の権威は外国チャンネルには及ばず、彼らに裁可は適用されない。俺たちくらいにしか言うことを聞かせられないものだから、このような対応をおこなったのだ」。

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( 翻訳者:岸田圭司 )
( 記事ID:11684 )