総選挙で選ばれた新議会、大統領選出のため今日、召集
2007年08月20日付 Zaman 紙

7月22日に定足数367議席を満たせなかったため、大統領選挙を行えなかった議会は、本日15時、第1回投票のために召集される。最有力候補のアブドゥッラー・ギュル氏は、所属政党以外から27票を得る必要がある。

7月22日の総選挙で一新されたトルコ大国民議会は、第11代大統領の選出のために4ヶ月ぶりに本日(20日)、活動をはじめる。

総選挙前に議会を行き詰らせた定足数367議席をめぐる重大局面は、今日は起こらない見込みだ。民族主義者行動党(MHP)が投票への出席を表明した後、20議席をもつ民主市民党(DTP)、13議席の民主左派党(DSP)、そして一部の無所属議員からも「議会に出席する」との意思表明があった。共和人民党だけは4月 27日のように、今日も議会をボイコットすると見られている。議会の定足数に関する議論が終息する一方で、1回目の投票で大統領が選ばれるかどうかの方に注目が集まっている。

大統領選では、2人の同郷の候補が競っている。カイセリ出身の国会議員アブドゥッラー・ギュル候補(公正発展党)と、サバハッティン・チャクマクオール候補(民族主義者行動党)は、本日(20日)の1回目の投票で367人の議員の票を得るべく、支持を求める。候補者がこの数に達することができなかった場合は、2回目の投票が8月24日 に行われる。3回目(8月28日)の投票と4回目(9月1日)の投票では、大統領選出には276票で十分ということになる。国会議長のキョクサ ル・トプタン氏以外に、340議席をもつ公正発展党の支持により、ギュル候補が遅くとも3回目の投票で大統領官邸に歩を進めると期待されている。

ギュル氏が1回目の投票で選出されるためには、所属政党以外から27票を得る必要がある。支持を表明した人々には、大統一党(BBP)のムフシン・ヤズジュオール党首と、シャンルウルファ選出で無所属のセイト・エイユップオール議員がいる。ギュル候補は、本日(20日)、投票前に、リゼ選出で無所属のメスト・ユルマズ議員と自由団結党(ÖDP)のウフック・ウラス議員を訪問する予定だ。
1回目の投票に対する野党の戦略は次のとおりである。

共和人民党:再び議会をボイコットする。しかし党内には異なった意見を持つ議員もいる。カイセリ選出の国会議員メフメト・シェヴキ・クルクルオール氏は、「ギュル氏はとても信頼している友人です。大統領になってほしいと思いますし、彼を支持します」と述べた。

民族主義者行動党:70人の議員と本日(20日)、投票議会に出席し、自党候補を支持する見込み。

民主市民党:投票に出席する。しかし誰を支持するかについては、今日(20日)のグループ会議で決定する。

民主左派党:共和人民党とは正反対に、13人の議員が投票に参加することが期待されている。党内ではギュル候補不支持の意見が大半を占めている。
〔後略〕

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( 翻訳者:山本裕一 )
( 記事ID:11690 )