エジプトで警察に拘留された13歳の少年が死亡
2007年08月13日付 al-Quds al-Arabi 紙

■ 警察に拘留された少年、翌週に死亡

2007年08月13日付クドゥス・アラビー紙(イギリス)HP1面

【カイロ:ロイター】

検察関係筋が明かしたところによれば、13歳のエジプト人少年が警察の勾留から釈放されて3日後の昨日、デルタ地方の町マンスーラで死亡した。少年の体には激しく殴打されたことを示す痕跡が複数あったという。ムハンマド・マムドゥーフ・アブドゥルアズィーズという名のこの少年は、10日ほど前に万引きの容疑で実兄と共に逮捕されていた。

また同筋によれば、警察は少年の身柄を引き取りに中央警察本部まで来るよう先週の木曜日に少年の家族に通告、少年の姿を見た家族は急いで病院に搬送したが、そこで少年は息を引き取ったという。この事件はエジプト警察が拘留中の民間人を手ひどく扱っているとされる一連の事件の最新のひとつである。

人権擁護団体は「政府は否定しているが、刑事事件の取り調べでは拘留中の虐待は日常的に行われている」と主張している。先週、カイロでバルコニーから飛び降りたと言われている男性の事件では、複数の警察官が取調べを受けており、エジプト西部の遠隔地に位置するスィーワ・オアシスでは、別の警察官達が容疑者の体に可燃性の液体をかけ火をつけたとされる事件も起きている。

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( 翻訳者:垣平浩明 )
( 記事ID:11693 )