大統領選挙1回目の投票実施 -国民の代表である国会議員は出席
2007年08月21日付 Yeni Safak 紙

大統領選挙の1回目の投票では、アブドゥッラー・ギュル候補が341票、サバハッティン・チャクマクオール候補が70票、タイフン・イチリ候補が13票を獲得した。

第11代大統領選挙の1回目の投票が国会本会議で実施された。本会議での投票に公正発展党(AKP)の議員のほかに、民族主義者行動党(MHP)、民主市民党(DTP)、民主左派党(DSP)の国会議員と、無所属議員らも出席した。共和人民党(CHP)のデニズ・バイカル党首と同党の議員たちの席は空席となった。トルコ大国民議会のキョクサル・トプタン議長は、議会では定足数が満たされていたが、憲法裁判所の決定に従い、出欠確認を行った。

■448人の国会議員が出席
4月27日に実施された大統領選挙の1回目の投票は、定足数である367名の国会議員が出席していなかったため憲法裁判所が無効の判断を下した。
7月22日の総選挙後に再度、開始された大統領選挙の1回目の投票が昨日(20日)、行われた。国会での投票に公正発展党の議員のほかに、民族主義者行動党、民主市民党、民主左派党の議員が出席したため、448人の議員が本会議に臨席した。

■ギュル氏へ341票
本会議で実施された大統領選挙の1回目の投票では、カイセリ選出の国会議員、アブドゥッラー・ギュル候補が341人の国会議員の票を集めた。憲法に従い最初の投票で選出されうるためには367票を獲得しなければならなかった。ギュル氏は、この数字に及ばなかったため、大統領には選ばれなかった。

■セゼル大統領は330票で当選した
第10代大統領アフメト・ネジュデト・セゼル氏は国会で330票を獲得し大統領に選ばれた。アブドゥッラー・ギュル候補は、1回目の投票で341人の国会議員の票を獲得した。7月22日の総選挙前に行われた大統領選出投票では、358票を獲得していた。

■AKPから無効票が1票
大統領選挙の1回目の投票で、公正発展党のギュル候補、民族主義者行動党のチャクマクオール候補、民主左派党のイチリ候補への投票が行われた。民主市民党の国会議員と無所属のウフック・ウラス議員、ハミト・ゲイラニ議員は白票を投じた。リゼ選出で無所属のメスト・ユルマズ議員も白票を投じた。公正発展党の議員らの他に、大統一党の党首、スィヴァス県選出のムフシン・ヤズジュオール議員とシャンルウルファ選出で無所属のセイディ・エユブオール議員もギュル候補へ票を投じた。公正発展党の1票が無効票であったことが明らかになっている。

■エルドアン首相「幸運を祈ります」
大統領選挙の1回目の投票結果についてコメントしたレジェプ・タイイプ・エルドアン首相は「皆さん、投票はまだ続きます。金曜日に次の投票を行います。幸運を祈ります」 と述べた。
「予想よりも少ない得票数だったのでしょうか」という質問に対してエルドアン首相は、「どうしてですか?341票とりましたよ。つまり、予想以上に獲得したということです」と答えた。
1回目の投票の後、新聞記者の質問に答えた大統領候補のアブドゥッラー・ギュル外相兼副首相は、「幸運を祈ります」と述べるにとどまった。結果についてコメントするか否かを尋ねられると、ギュル候補は「結果についての評価は、国会議長がすでにやりました」と答えた。

■1回目の投票結果

出席者数  448名

アブドゥッラー・ギュル候補  341票
サバハッティン・チャクマクオール候補  70票
タイフン・イチリ候補  13票
白票  23票
無効  1票

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( 翻訳者:大田垣綾子 )
( 記事ID:11703 )