わずかなチケットに多くの旅行者が殺到:10月中旬まで予約で一杯
2007年08月20日付 Jam-e Jam 紙

ガソリン配給制の施行によって旅行チケットへの需要が急増している。しかしこの問題の解決に対して、これまで何の対策も採られていない。

【社会面】ガソリン配給制導入は、我が国にとって必要な措置であったことに疑いはない。しかもそれは、何年も前からそうだったのだ。人々は〔ガソリン配給制という〕計画実施のために、最大限の協力しなければならないことも、全くもって正しいことである。しかしこのような中で問題とされるべきは、人々が都市内・都市間を移動する際に困難に直面しないよう、政府が何らかの施策を考えねばならないにも関わらず、現在人々は都市間移動のためのチケットを用意することに対して根本的な困難に直面していることである。

 有識者たちは、ガソリン配給制の正確な実施のためには、公共交通機関を拡充するだけでなく、旅行チケットの価格も下げる必要があるとの見方を示しているが、しかしそのようなことにはなっていないのが現状である。

 イラン民間航空機構の当局者らの発表にもかかわらず、航空券価格の値上げ幅は15~17%の上昇にとどまってはいない〔※〕。人々が都市間移動のためのチケットを準備するためには、25%の値上げも我慢しなければならない状況となっているのである。
〔※訳注:「航空高等評議会」は先日、航空券の値上げ幅として15~17%の上昇を認める決定を下している〕

 どうしてもマシュハドに行く用事があるというあるテヘラン市民は、このことについて本紙記者に、「3日前から航空券を扱っている旅行代理店や鉄道の切符を売っている店をくまなく当たっているが、チケットを入手できない」とため息を漏らす。

 サーデギーイェ広場にある代理店でチケットを求めて途方に暮れていたカームラーン・シャーイェステさんは、こう付け加える。「政府の責任者たちに訊きたいのは、マシュハドに行こうにもそれだけのガソリンの配給がなく、航空券も手に入らず、鉄道の切符もすでに売り切れというようなときに、〔親類縁者・知人の〕葬儀にどうやって参加すればいいのか、ということです。緊急に遠出しなければならないというようなときに、私たちはどうしたらいいのでしょうか」。

 旅行代理店の関係者も、このことについて次のように述べている。「ガソリン配給後、観光地行きのチケットに対する需要は50%も増加したが、メフル月20日〔10月12日〕まで予約が一杯なので、キャンセル待ちをする以外に旅行者にはどうすることもできない。私たちの方で、彼らの期待をかなえてさせてあげることもできない」。

〔後略〕

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( 翻訳者:小圷沙織 )
( 記事ID:11708 )