世界陸上大阪大会出場を目指すモハージェル=ショジャーイー、日本行きのビザを求めて奮闘中
2007年08月18日付 E'temad-e Melli 紙
【ISNA通信】エフサーン・モハージェル=ショジャーイーは国際陸上競技連盟が定める期限の2日前に、世界陸上競技選手権大阪大会に出場するためのB標準記録を突破した。それにも関わらず、彼が世界陸上に参加できるかは定かではない。
国際陸上競技連盟(IAAF)の規定によれば、2007年8月13日までに世界陸上参加標準記録を突破することのできた陸上選手には、今回の世界陸上への参加資格が与えられることになっている。
エフサーン・モハージェル=ショジャーイーは8月11日、タイで開催されたユニバーシアード大会男子800メートル走予選において、世界陸上大阪大会に出場するためのB標準記録を突破した。しかし、彼が日本に行けるかどうかは定かではない。
イラン陸上競技連盟のモハンマド・サーデク=ダーダーシー事務局長は、この件について次のように弁明する。「日本のビザ取得が問題なのです。我々は、サミーミー、ハッダーディー、モラーディーの三選手のためにビザ発給手続きを行った際、厳しい状況に置かれていたモハージェル=ショジャーイーもまた世界陸上の参加標準記録を突破できるとは考えていませんでした。そのため、彼のためには特に手続きをしなかったのです。我々は、出場を辞退していたアッバース・サミーミーのために、〔出場辞退を取り消すかも知れないので、念のために〕日本のビザを取得するといったことまでしました。しかし、〔タイに行っていたために〕イランにパスポートさえなかったモハージェル=ショジャーイーのために、〔発給申請をして〕ビザを取得することは不可能だったのです」。
ダーダーシー会長は、いまビザ発給の手続きを取ることは可能ではないかとの質問には、「今となってはもう不可能です。イラン選手団は日曜日、日本に発ってしまうからです。ビザを取得するための十分な時間はないのです」と述べている。
しかし、苦労をしながらも何とか世界陸上参加標準記録を突破することに成功したエフサーン・モハージェル=ショジャーイーは、日本行きを実現しようと必死だ。「私は頑張って、この記録を出したのです。世界陸上にイラン代表チームの一員として参加するため、全力を尽くします。男子800メートル走は、競技終了の最後の3日間に行われます。実のところ僕の試合は9月8日に大阪で始まるのです〔※〕。もし今この瞬間から、僕のビザ発行手続きをやってもらえれば、試合の始まる数日前には日本に行けると思うんです。いずれにせよ、この件に関して、しばらくは頑張ってみますよ。そして願わくば、世界陸上への2回目の参加がかなえば、と思っています」。
モハージェル=ショジャーイーは2003年にも、世界陸上に参加した経験を持っている。
〔※訳注:男子800メートル一次予選は、競技終了の4日前に当たる8月30日に行われ、準決勝は翌31日、決勝は最終日の9月2日に行われる。そのため、9月8日というのは誤記か、あるいは本人の勘違いであると思われる〕
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( 翻訳者:清水悠史 )
( 記事ID:11713 )