■ シリアやイランと周辺諸国はイラクの治安のための協力を誓約
2007年08月10月付アル=ナハール紙(レバノン)HP1面
【AP、ロイター、AFP、MENA、UPI】
イラクの周辺諸国は、イラクにおける武器と武装勢力の流入阻止や悪化した治安状態の改善のための「協力」と「機密情報の交換」を誓約した。シリアとイランは、両国が暴力を扇動しているとアメリカが非難していることについて、これを否定した。さらに、シリア諜報機関の政治治安部長であるムハンマド・マンスーラ少将は、シリアがイスラーム過激派からの攻撃に晒されていると初めて明かした。
イラク、シリア、ヨルダン、イラン、トルコ、エジプト、クウェート、バハレーン、イギリス、アメリカの政府高官およびアラブ連盟から国連安保理常任理事国に至る代表者が出席した、イラク問題に関する調整と協力を目的とした治安委員会の会議では、最後にイラクのラビード・アバーウィー副外相が読み上げた声明の中で、「テロ対策とイラク国境の管理の方法、新事態への対応、従来の努力の上に成果を確立してゆくための機密情報の交換など、会議はイラクと参加国の治安協力に関する問題を協議した」と述べられた。また、「現在のメカニズムについて、また昨年9月のサウジアラビアで行われた会議でのイラク周辺諸国内相が調印した治安協定と矛盾しないかたちでのイラクと周辺諸国の集合的ないし二国間の調整を支援するための新しいメカニズムを導入する重要性について協議した」と付け加えた。
サウジアラビアの欠席については、「サウジアラビア王国は、ダマスカス治安会議がイラクと周辺諸国、エジプト、バハレーンの内相の会議で承認された治安メカニズムに矛盾すると考えている」との憶測がなされている。しかし、会議出席者筋は、欠席の理由は「ダマスカスとリヤドの間の緊張」のためであると推測している。
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( 翻訳者:工藤章 )
( 記事ID:11719 )