イスラエル国内報道「シリアが戦争に向けてミサイル防衛体制を強化」
2007年08月14日付 Al-Nahar 紙

■ イスラエル国内報道「シリアが戦争に向けて空中防衛システムを強化」

2007年08月14日付アル=ナハール紙(レバノン)HP1面

【ラーマッラー:ムハンマド・ハウワーシュ、各通信社】

 イスラエルのエフード・オルメルト首相が「ダマスカスを攻撃する意図はない」との声明を発表しているにもかかわらず、イスラエルのメディアは、「シリアが将来起こるかもしれないイスラエルとの紛争に備えて軍事力を強化している」とのこの数週間で二度目の報道を行った。イスラエルのエフード・バラク国防相は、イスラエル国民への防護マスクの配布を予定していたが、この措置が誤って解釈されることを恐れて配布の中止を決定した。

 イスラエル軍放送局は、シリアが地対地ミサイル搭載用の化学兵器弾頭をはじめとする新型兵器を購入しているという軍事情報機関からの情報を伝え、「この情報が非常に明らかであるにもかかわらず、バラク国防相はイスラエル北部国境地帯における緊張の増大あるいはおそらく戦闘の勃発を懸念して、防護マスクの配布を拒否した」と述べた。

 「イディオット・アハロノート」紙の1面の報道によると、「シリアは前例のない軍拡競争に突入しており、最新式のロシア製地対空ミサイルのほぼ全てを工場から購入している」とのことで、近いうちにテルアビブまで到達可能な「カチューシャ」「スカッド」などのミサイルの大規模な配備を急ぐ見込みだという。

(後略)

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( 翻訳者:泉千尋 )
( 記事ID:11727 )