イーラーンシャフルで武装集団による人質事件発生:人質解放に向け懸命の一斉捜査
2007年08月20日付 Jam-e Jam 紙
【事件部】昨日朝、チャーバハールとイーラーンシャフルを結ぶ街道で8台の自動車が、待ち構えていた武装治安攪乱分子に火を放たれ、数名の運転手と乗客が人質に取られた。
ジャーメ・ジャムの報道によると、昨日早朝5時25分、1人の男性から警察の110番緊急センターに、チャーバハールとイーラーンシャフルを繋ぐ街道で強盗・戦闘があったとの通報があり、イラン東部の治安警察が現場へ赴き、この件に関する捜査に乗り出した。
NAJA(イラン・イスラーム共和国治安維持軍=警察)広報担当官のメフディー・アフマディー大佐はこのニュースについて、本紙に次のように語った。「ラスール〔=使徒の意〕駐屯地の警官と《偉大なる使徒》作戦駐屯地の戦闘部隊が展開したところ、武装した治安攪乱分子はこの地域の車道を封鎖し、数台の車に向け発砲、さらに停車した車に対して火を放ち、運転手及び同乗者合わせて12人を人質に取るという卑劣な行動を起こしたことが判明した」。
アブドル・マーレク・リーギー関与の形跡
アフマディー大佐は次のように説明した。「初動捜査、及び専門的調査・諜報活動によれば、この卑劣な犯行は、おそらくアブドル・マーレク・リーギーで知られた小規模〔テロ〕集団によるものであろう。最新の情報によると、12人の人質は車に火が放たれた後、すぐに国境を越えパキスタンへ移されたということだ」。
同大佐は続けて、「現在、これら人質奪還に向けた懸命の一斉捜査が始まっている。捜査によると、治安警察が麻薬輸送中の武装集団の摘発作戦を行った翌日に、この治安攪乱分子の集団は治安警察と戦闘を交えており、その戦闘で悪名高き治安攪乱分子2名が死亡している」と述べた。
異なった報道も
この報道では、パキスタンに連れて行かれた人質の数は12名と発表されているが、一方で一部の報道機関は、治安攪乱分子の集団は一台の旅客輸送バスを止め、乗客数名を負傷させた後、乗客約30名を人質に取ったと発表している。人質の中にはチャーバハールのある地区の教育長官も含まれているとされている。
(後略)
現地の新聞はこちら
続報(武装組織に捕らわれていたイラン人人質、解放される)
( 翻訳者:中谷登紀子 )
( 記事ID:11729 )