エネルギー省のヒルミ・ギュレル大臣は、黒海トルコ海域での新たな油田発見の詳細を説明した。サバフ紙の記者、ムハッレム・サルカヤ氏がギュレル大臣と行った会話は次のようなものである。
幸運なニュースは一昨日(24日)国会で大統領選の2回目の投票が行われた時にもたらされた。ある国会議員が、舞台裏で私たちと話していたエネルギー省ヒルミ・ギュレル大臣のそばに来て、このように言った。
「やりました、チャンスがやってきたみたいです…」
大臣は議員の言葉の意味がわからなかった。
私たちが、どういうことですかと尋ねると、議員は「黒海で…」という言葉を言うや否や、ギュレル大臣が「わかった、わかった、理解した」と言い、議員の言葉を遮った。
しかし、議員は、嬉しさから言葉を続けた。
「とても多くの埋蔵量で、この先何年もトルコの年間需要を満たすような量だと言っていました…」
ギュレル大臣は、情報が広まったことに怒り、始めに「誰がこの情報を明らかにした。誰が言った?」と声を荒げたが、少し私たちが問い詰めたことで、隠し通すことができなくなった。
大臣は、少し前にアクチャコジャ海域で天然ガスがみつかったことに言及し、話し始めた。
「これは、トルコの全ての消費量の1.5%、家庭の消費で言うと10%に相当する量だ。200万立方メートルほど出ているが、増えるだろう…」
大臣は、アクチャコジャの油脈の多くの部分がトルコの領海内であることを明らかにしながら続けた。
「黒海のさらに大きな海域で新たな油田を発見した。最初の確定とソナー調査によって、2つの異なる海域でトルコのこの先何年もの需要を満たす原油と天然ガスが見つかったということが明らかになっている。」
国営石油会社(TPAO)は油井の掘削のため、深海での掘削作業に実績のあるブラジルのガス・石油公社ペトロブラスと調印し、同社により掘削が進められることも、大臣は述べた。
今年の末までに海底調査が完了する予定であるとし、次のように続けた。
「私たちが見つけた場所は深い所だ。まず2000メートルの海底までおり、そこからさらに3600メートル下にまで掘削される予定だ」
大臣は、この段階でも冷静さを失わなかった。
「ドリルの先端が油脈にある原油に、もしくは天然ガスに届くまでは、私はなにも言えない。しかし科学的なデータが、多くの埋蔵量を見つけたことを表している。もし原油が出れば、トルコは大きな重荷から解放されるだろう…」
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( 翻訳者:永山明子 )
( 記事ID:11750 )