大統一党からトルコ歴史協会会長ハラチオールへ擁護の声
2007年08月26日付 Zaman 紙

行った発言で議論を呼び起こしたトルコ歴史協会会長ユスフ・ハラチオールを、大統一党(BBP)党首ムフシン・ヤズジュオールが擁護した。

ヤズジュオール党首は、オルハン・パムクやエリフ・シャファクのような作家がトルコ刑法第301条により提訴されていることに言及し、「(一部の連中は)トルコ史を侮辱する者、蔑む者を法廷の手からさえも救おうとし、ふたりのために特別な法さえ制定させようと努めている。しかし他方では知識に依拠した歴史的事実が明らかにされる際に、こうした全員が憤然と立ち上がり、ハラチオールをほとんどリンチしようと努めている」と述べた。

ムフシン・ヤズジュオール党首は、党の中央執行委員会と中央規律委員会のメンバーと共に新代表部会を形成し、高等評議委員会に改名された旧「40人評議会」のメンバーを決めるために実施する会議を前に、マスコミに声明を出した。同党首は、トルコ歴史協会会長ハラチオールが歴史的事実を述べ、「分離主義者」的態度を示していないとし、次のように語った。

「この歴史的事実を語る際にまさに目的にふさわしい解釈が行われなかった。一部の連中を見るに、トルコ史を侮辱する者、蔑む者を法廷の手からさえも救おうとし、ふたりのために特別な法さえ制定させようと努めている。しかし、他方では歴史的事実、学識に基づいた、また知識に依拠した歴史的事実が明らかにされる際に、こうした全員が憤然と立ち上がり、ハラチオールをほとんどリンチにしようと努めている。こうしたことを認めない。」

■ 「誰も誰かをこの国から追放しようと試みるな」

ヤズジュオール党首は、新聞記者兼作家のベキル・ジョシュクンとレジェプ・タイイプ・エルドアン首相の間に起こっている論争にも触れ、「一新聞記者が大統領候補者を批判し、首相がもし「承認しないならば出て行け」と言う。これも受け入れられない」と述べた。首相の態度を正しくないとして、「ある者は自分の子供をサウジアラビアに送ろうと努め、ある者はアメリカに送ろうと試みた、これには有益なことはない。誰であろうとも他国に(出て行けと)示せないし、これは誤りである」と語った。

■ 「チャンカヤは砦ではない」

世論で巻き起こっている「チャンカヤ(大統領官邸)が最後の砦であり、そして陥落した」との議論にも触れたヤズジュオール党首は、「大統領の執務する場所はトルコ国民および国家の一体性を表している。そのため、右派、左派、どのような宗派、部族を代表するものであってはならない。トルコの一体性を代表するのだ、それゆえチャンカヤは(世俗主義の)砦ではない。チャンカヤはトルコ共和国という国家の大統領の執務する場所なのだ」と述べた。

■ 「第2回投票でもギュルへ票を投じた」

ムフシン・ヤズジュオール党首は、トルコが120日の間たったひとつの議題にとらわれていることを示し、「世界のいかなる場所であろうとも国家の長、大統領を選ぶのに120日も議論しない」と述べた。

ヤズジュオール党首は、大統領選挙の第1回、第2回投票で公正発展党の候補者アブドゥッラー・ギュルに票を投じたと述べた。第3回投票でギュルがかなりの確率で選出されるであろうとし、投票結果にみなが敬意を払わねばならないと述べた。

■ 「明記されていない規則は承認できない」

大統領選挙時の共和人民党の態度も批判したヤズジュオール党首は、「共和人民党は『憲法にたとえどれほど規則が明記されていようとも、そうではない規則も存在する、この国には』と述べている。ここで私はその明記されていない規則とやらに反発しよう。民主主義では明記された規則にしたがって行動すべきだ」と述べた。

また、「明記されていない規則に言及するならば、その際はこの明記されていない規則を誰が説明するのか、誰の意思が有効に働くのか。ではこうしたものが我々に突きつけられ、その際、選挙は意味をなさず、憲法秩序の意味もなくなる。その際(そうした体制を)民主主義と呼ぶことは不可能である」と語った。

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( 翻訳者:栗林尚美 )
( 記事ID:11751 )