ギュル大統領就任
2007年08月29日付 Radikal 紙

ギュル大統領閣下、この宣誓を決して忘れないで下さい。

「(トルコ共和国)大統領の資格において、国家の存在と独立、祖国と国民の非分離の一体性、不文律かつ無条件の国民主権を護ること、憲法、法の優越性、民主主義、アタテュルクの原則と革命、世俗的な共和国の原則に則ること、国民の安寧と繁栄、国民の団結と正義の理解のもとに全国民が人権と基本的な自由を享受しうるとの理想より違わないこと、トルコ共和国の名声と尊厳を護り、高め、拝命した職務を不偏不党で遂行するため全力を尽くすことを、全トルコ国民と歴史を前に、私の名誉と誇りにかけて誓います。」

トルコ共和国第11代大統領、アブドゥッラー・ギュル

■339人の賛成票で選出、国会議員は起立して拍手
アブドゥッラー・ギュルは昨日(28日)、第3回投票で339票を獲得しトルコの第11代大統領に選出された。共和人民党(CHP)議員不参加の下に行われた投票では、448人の国会議員が投票した。選挙結果が発表されると、公正発展党(AKP)議員はギュルに向かって数分間、起立して拍手した。

■共和人民党と軍は宣誓式を欠席
ギュルは、トプタン議長から当選証書を受け取り、18:00にトルコ大国民議会の総会に出席して、大統領宣誓を行った。宣誓式には共和人民党の国会議員や参謀総長、軍司令官が欠席した。

■閉じられたドアの向こうでセゼルから「引継ぎの式典」
ギュルは、セゼルから任務を引き継ぐため、19:25に大統領官邸に向かった。「引継ぎの式典」は報道陣に非公開で19:30に始まった。19:50にセゼルは軍のナンバーではない2台の車両で大統領官邸を辞した。ギュルはその後祝賀を受けた。

■ハイリュニサ・ギュルさんの姿は全く見られず
スカーフが議論の的となったハイリュニサ・ギュルさんの姿は、一日中、全く見られなかった。同婦人は議会での投票や宣誓式に出席せず、ギュルが「引継ぎの式典」のために大統領官邸に向かった際も同行しなかった。

■世界各国からギュルへ祝賀メッセージ
アメリカ合衆国:「トルコの民主主義の結果を歓迎します」
欧州委員会(EU)のバローゾ委員長:「この選挙は、トルコとEUの関係の前進に役立つでしょう」
ドイツのメルケル首相:「心からお祝い申し上げます」

■エルドアン首相、新閣僚名簿を今日ギュルに提出
エルドアン首相は、ギュルの選出によって「不安定だった状態は乗り越えた」と語った。首相は本日16:00に新閣僚名簿をギュル新大統領に提出する予定。

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( 翻訳者:富田祐子 )
( 記事ID:11773 )