イラク首相がシリア訪問、治安問題や石油パイプライン再開について協議
2007年08月21日付 Al-Nahar 紙
■ マーリキー首相、シリアで武装勢力の侵入阻止および石油パイプライン再開について協議
2007年08月21日付アル=ナハール紙(レバノン)HP1面
イラクのヌーリー・アル=マーリキー首相は昨日、初のシリア公式訪問を開始し、治安や国境問題、特にイラクへの武器および武装グループの流出、イラク難民のシリアへの流出問題について協議を始めた。
今回の訪問は3日間の予定で、その間マーリキー首相はシリアのバッシャール・アル=アサド大統領およびファールーク・アル=シャルウ副大統領と会見する。訪問の始めにあたってイラク政府高官らは、もし国境の安全が確保されたらイラク政府はシリアを横断する原油パイプラインを開通させるだろうと述べた。シリア政府は治安改善と東部国境の管理強化の措置をとるだろうと発表した。
ホワイトハウスのゴードン・ジョンドロー報道官は、マーリキー首相は国境を越えてのイラクへの武装グループや武器の流入を阻止するよう強く要求するだろうと述べ、「私たちはイラクと隣国との関係が良好であることを望む。これは重要なことである。…首相がシリアに対して強い言葉で『どうか外国人戦闘員や過激派が貴国を通ってイラクに入ることを許可しないでください』とのメッセージを伝えるであろうと信じている。…彼はおそらく強い言葉で、『イラクの安定はシリアの利益である』とのメッセージを送るだろう」と語った。
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( 翻訳者:香取千晴 )
( 記事ID:11796 )