民主左派党セゼル党首「ギュル大統領はトルコにとってよいかも・・」
2007年09月02日付 Milliyet 紙
民主左派党ゼキ・セゼル党首は、アブドゥッラー・ギュル大統領が、共和国および世俗主義に関して慎重に振る舞えば、トルコにとって好機となりうることを述べた。
セゼルは行った声明で、ギュルが大統領に選出されたため彼を「不承認」とするわけではないものの、いくつかの懸念も存在すると明らかにした。懸念を感じている案件を間近で観察していくと述べたセゼルは、次のように続けた。
「ギュルのこれら案件に関する声明は、自身に向けられた懸念に対する説明である。今後、実際に述べたように行動するのであれば問題はない。国、社会、共和国そして世俗主義といった扱いの難しい問題について、ギュルも慎重に対応するのであれば、彼が大統領であることに問題はない。もし、ギュルがそのように行動するのであればトルコにとって好機となる。」
■「軍部は望んで行動してはいない」
セゼルは、「トルコにおける問題は政治だ。共和国と社会の持つ過敏さという点において政治がしなければならないことを行えない場合、トルコにおける近代化の先駆けを担った軍部は、懸念を表現せざるを得ない。私は軍部がそんなことを自ら望んで、実行しているとは思わない」と述べた。参謀総長ヤシャル・ビュユクアヌト大将が、8月30日戦勝記念日に元首相ビュレント・エジェヴィトの墓所を訪問しカーネーションを献花したため、心が動かされたと述べたセゼルは、「彼に感謝の気持ちを捧げたい。本当に私たちの心を揺り動かした行為だった」と語った。
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( 翻訳者:栗林尚美 )
( 記事ID:11805 )