米政府説明責任局(GAO)の報告書、イラク政府の無策を批判
2007年08月31日付 Al-Ahram 紙
■ マーリキー政権は米下院が定めた18目標のうち、15目標をクリアできず
2007年08月31日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面
【ワシントン:諸通信社、バグダッド:ムハンマド・アル=アンワル】
米下院所属の政府説明責任局(GAO)が準備した報告書は、ジョージ・ブッシュ米大統領のイラク政策を修正すべく米下院が定めた18目標中、クリアできたのは3項目に過ぎなかったとして、イラク政府を批判した。
来週火曜日に公式に発表予定のこの報告書の草案によれば、イラク政府は米軍を狙った攻撃の減少といった治安目標のうち、二つは実現できたものの、依然としてイラク市民に対する攻撃は続いていると指摘されている。一方、部分的にではあるが、イラク政府直轄の行政区域が形成され、復興プロセスに100億ドルが充てられた。
その頃イラクのホシャール・ズィバーリー外相は、イラク駐留米軍司令官デイヴィッド・ペトレイアス将軍およびライアン・クロッカー駐バグダッド米大使による次回のレポートには、イラクでうち続く危機を終わらせるための魔法のような解決策は何ら含まれないだろうと強調した。またズィバーリー外相は、イラクはアメリカ合衆国と長期的な治安協定に署名すると発表した。
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( 翻訳者:勝畑冬実 )
( 記事ID:11820 )