憲法改正案、様々な立場の専門家によって準備
2007年09月04日付 Yeni Safak 紙

公正発展党(AKP)が準備を進めている文民化された憲法改正案に、社会のあらゆる分野の人間が携わっている。
改正案の草案を準備している人々の中にはリベラリスト、社会民主主義者、そして保守派の人々が位置を占めている。市民のための憲法改正案には女性も重要な働きをした。

■学者陣営が作業開始
AKPの憲法改正案を準備している学術的なグループではリベラリストの名前が注意を引いている。大学教授のエルグン・オズブドゥン、レヴェント・キョケル、そしてズュフトュ・アスラン氏らの名前はリベラルな考え方で注目されている。セラプ・ヤズジュ准教授は、アイバイ法律研究所財団が1991年に開催したコンテストで、「人々の権利という観点から見た世俗主義」をテーマにした論文で1位となった。また、同准教授の、啓蒙主義と文字改革という名の研究も、ジュムフリイェト紙が開いた1994年のユヌス・ナーディコンペで1位の栄誉を勝ち取った。ヤヴズ・アタル教授とファズル・H・エルデム教授は保守派として知られている。

■左派が関わった
学術員らが準備している草案は、AKPで10人の委員会により再び審査されている。AKPの委員会では文化観光大臣エルトゥールル・ギュナイ、ザフェル・ウスキュル教授、AKPイスタンブル選出議員アイシェネル・バフチェカプルといった、社会民主主義者として知られている名前が並んでいる。AKPの憲法委員会ではデンギル・フラト、ブルハン・クズ、ジェミル・チチェキ、サドゥッラー・エルギン、ベキル・ボズダーといった保守派の名前も並んでいる。

■女性の貢献
市民のための憲法改正に女性も携わっている。市民のための憲法改正準備に関わる学術員らの中ではセラプ・ヤズジュ准教授がいる。AKPの委員会にはニメト・チュブクチュとアイシェヌル・バフチェカプルも参加している。

■会談の第1ラウンドが終了した
AKP副首相ミル・デンギル・メフメト・フラトは、来週新たな市民憲法の草案について2度目の会談を行う予定であると述べた。フラトは、この草案が今後印刷されてすべての市民社会組織や大学へ送られ、また同時にインターネットのサイトにも掲載されて国民全体に行き渡ることが確実となると述べた。市民憲法が国民投票にかけられるだろうと強調したフラトは、「憲法で定義されない規則は法によって定義することはできない。われわれが準備した憲法は人間に焦点をあてた、自由な精神をもった憲法である」と述べた。

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( 翻訳者:小野寺香織 )
( 記事ID:11822 )