■ 国連レバノン暫定軍(UNIFIL)の任務延長を世界各国が歓迎
■ 欧州連合(EU)、レバノン支援を呼びかけ
2007年08月26日付アル=ナハール紙(レバノン)HP1面
【AFP、MENA】
レバノン南部で活動中の国連レバノン暫定軍(UNIFIL)増強部隊の任務期間を2008年8月31日まで延長することを決めた国連安全保障理事会の決議は、アラブ諸国ならびに世界各国で大きく歓迎された。
欧州連合の議長国であるポルトガルはこの任務延長に満足の意を表明し、レバノンの各勢力と中東諸国に対して、「レバノンの安定」に向けた協力をあらためて求めた。
議長国声明は、「UNIFILはレバノン軍と共に、国連安保理決議第1701号の実施において決定的な役割を担っており、レバノン南部における治安と安定を確固としたものにすべく協力している」「UNIFILはレバノンの主権、統一、独立の維持にも貢献している」と述べている。
■ ドイツ
・ドイツのフランク=ヴァルター・シュタインマイヤー外相は、UNIFILの任務延長に関する国連安保理の決議を歓迎した。シュタインマイヤー外相は「UNIFILは首尾よくその任務を遂行した。何と言ってもレバノンの安定、平和の実現、民主国家としてのレバノンの存在は、中東が必要とする最も重要な諸条件の一部分とみなされている。」と述べ、「ドイツは、レバノン沖で海軍が国連任務へ参加し、レバノン国境を再び確立し安全にするためレバノン政府を支援することによって、それら諸条件の実現を目指している」と述べた。
■ イスラエル
・イスラエルのツィピ・リブニ外相も安保理の同決議を歓迎。イスラエルの「エルサレム・ポスト」紙はインターネットの同紙サイトで、イスラエルのダン・ギラーマン国連大使が同決議およびレバノン南部におけるUNIFILの存続を歓迎したことを伝え、これは「レバノンとイスラエルの両国にとって非常にプラスになる措置」だと賞賛した。
・アメリカでは、ラジオ「サワー」が、アレハンドロ・ウルフ米国連大使が同決議を歓迎したことを伝え、さらに「同決議の採択は、国連がレバノン南部に配置されている部隊を支援するという明確なメッセージであり、安保理決議第1701号を完全に実施するという誓約である」と伝えた。
また、カタールのナーセル・アブドゥルアズィーズ・アル=ナスル国連大使は、最も重要なのは、レバノンの主権、地域における安泰な位置、統一性ならびに政治的独立であると念を押した。
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( 翻訳者:千鳥伊久美 )
( 記事ID:11834 )