ギュル新大統領の公式レセプション、軍部から複数の要人が出席
2007年09月06日付 Milliyet 紙
ギュル大統領が官邸で行った初めての公式レセプションは非常に華々しいものとなった。出席したのはスィンジャンで戦車を指揮するエルダル・ジェイランオール陸軍大将と17の将官たち。政党としては唯一共和人民党(CHP)が欠けていた。
アブドゥッラー・ギュル大統領は、初めて開催したレセプションで35分もの間立ったまま招待客と握手を交わした。ヤシャル・ビュユクアヌト参謀総長や軍の司令官らは大統領の出身地カイセリで軍事訓練中であるため、トルコ国軍を代表したのは、(アンカラの)スィンジャンで戦車を指揮する将官として知られる陸軍教育・理論司令官エルダル・ジェイランオール大将であった。またレセプションには、共和人民党(CHP)を除く全ての政党から出席者が集まった。
■ 立ち位置探し
ギュル大統領は11時35分に応接間に入った際、立ち位置に戸惑い副官に誘導された。トルコ大国民議会(TBMM)のキョクサル・トプタン議長やレジェプ・タイイプ・エルドアン首相が次々と大統領と握手を交わした。
■ バフチェリ党首、目を合わせず
全ての閣僚メンバーが姿を現した今回のレセプションには、民族主義者行動党(MHP)のデヴレト・バフチェリ党首、民主市民党(DTP)アフメト・チュルク党首、SP(至福党)レジャーイ・クタン党首、自由団結党(ODP)ウフック・ウラス党首らも出席した。バフチェリ党首は握手の際、下を向いていたのが印象的であった。一方、公正発展党(AKP)のレジェプ・コラル議員は大統領の右頬を撫でながら挨拶をしていた。
■ テキーラまで
レセプションでは酒が振舞われた。マリブからテキーラまでほとんど全ての酒が揃えられていたが、出席者はアルコールではなくソフトドリンクを選んでいた。ワインは「ドルジャ・カルマ」であった。
■ 国会からウェイター派遣
議長府は大統領官邸で行われるレセプションのために人員面で協力。出席者が多く官邸の人員では不十分であることから、通常議会にいるウェイターやお茶を用意する係員の一部を昨日大統領官邸に派遣した。
■ TBMMでギュル大統領にボイコット
ギュル大統領は、昨日のレセプションの前に、返礼のためトプタン議長のもとへ赴いた。その他の議会代表部メンバーも同様に訪問することが判明すると、共和人民党所属の議員代表のギュルダル・ムムジュ議員やアフメト・キュチュク執行部長、ヤシャル・テュズン書記担当らが自室に戻った。
■「失われた1000万」ファイル
大国民議会法令局は、現在議員特権をもつギュル大統領の「(福祉党時代の)失われた1000万」裁判に関するファイルを内閣府に送付する。このファイルは内閣府を経由して法務省へ送られる。
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( 翻訳者:湯澤芙美 )
( 記事ID:11842 )